消失少女
現れたかぐや姫
バッ!!
何かがビルから飛び降りてきた。月をバックにしているせいではっきりと姿は確認できないが髪が長いことや身なりからして女だと思う。
キンッ
「んなっ…。」
女とは思えないほどの剣圧で二つの刀を振り下ろしてきた。
狐の面を被った女
「か、籠狗夜様……。」
籠狗夜?どういうことだ……。
「い、今のうちに逃げろ!」
浪士の1人が言ったのを始めにわらわらと走り出した。
「待ちやがれ!!」
叫ぶも無論止まるわけもなく浪士どもは逃げて行った。
「…させない。」
「!?」
この声…。
『沖田さん!今日こそさせないですよ!』
「隊長!!」
うっかりしていた。気付いたときには刀が間近にあった。
「くっ…。」
寸でかわした所為で頬に掠ったらしい。
生暖かい液体が俺の頬を伝っていった。
「ハッ…女にやられるたァ俺も落ちたもんですねィ。」
現れたかぐや姫
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