現在編
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『んっ…。』
目をさますといつも通りの天井。
でも私の顔は涙に濡れている。
(また…同じ夢。)
最近頻繁に出てくるあの人達。何者なのかわからないけどぼんやりわかることはいくつかある。
それは、
私、日向井杏樹は前世の記憶を持っているらしい。正直信じがたいけど。
過去の私はどっかの国のお姫様らしくてセーラー服みたいなのを着た人達にはプリンセスとかソレイユとか呼ばれてたみたい。
でもなんかの戦争で亡くなってしまったらしい。
それぐらいしか、わかることはない。
だけど今は普通に生活を送っているし私は晴れて十番高校の1年生になる。今日がその入学式。
『さてと、朝ごはんからかな?』
トースターにパンをセットして焼けるまでの間顔を洗って真新しい制服に着替える。
『昨日の残り物は…と、あった。』
トーストだけでは物足りないので昨日の残り物も一緒に食べる。
そんな一人暮らしの生活が私の日常。
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