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おわりに
 
わたしがいつものようにヴァリアーに遊びに行くとフランが知らない大人たちと一緒だったよ!
 
お仕事だったら邪魔しちゃ悪いよね!
 
「ノイン!」
 
フランはわたしに気づいてやってくる。
 
「フラン、これからお仕事?」
 
「そうですよーノイン。うちのボスたちが日本へ行っちゃって人手ナイっぽいですー」
 
だからミーみたいな下っぱまで駆り出されるんですよー。
 
ちなみに、鮫とかも一緒に日本なんで静かでいいっちゃーいいですけどねー。
 
「だから、ミーがいないので大人しく静かに待っててくださいねー」
 
本当は何かイヤな予感がするので家に帰ってくれると安心なんですが、ちらっと顔を合わせただけで今日は終了なんてイヤですー。
 
「わかった!お仕事おわったら"おかえりなさい"っていってあげるー!」
 
わたしはそう言って、フランを送った。
 
しっかし、幹部連中はみんな日本かぁ!おみやとか買ってきてくれるかなぁ。温泉まんじゅうとかせんべいとか富士山とか。
…あれ?ウチのボスも日本へ行くとか行ってなかったっけ??わたしも誘われたけどフランに会えなくなるから断った。関係あるのかな??
 
でも、考えてみたらウチのボスって、あの赤ん坊の弟子に会いに行くって言ってから、暇さえあれば日本に行ってるんだよねー。
 
「気にすることないかー」
 
ウチのボスやヴァリアーなんて、結局わたしにはどうでもいい。フランさえ迷惑を被ってなかいいかー、だよ!
 
わたしはそう結論づけて、誰もいなくなった部屋のソファーでごろごろし始めた。
 
 
 
しばらくしたあと、
「RRRRR…!」
 
「うるさいよ!」
 
携帯が鳴った。ウチのボスからだ。
 
なんだよ!わたしは休暇中だっちゅーに!!
 
だが雇い主なので無下にもできず、仕方ないから出ると、
 
「おい!ノイン!!無事か!?」
 
ボスの慌てた声が聞こえてきた。
なにがですか?
 
「良かった!無事なんだな!?今、屋敷か!?うちにいるのか!?いいか!家から出るなよ!」
 
「…すみませーん、ヴァリアーにいるんです…けど?」
 
「は!?…なんでそこに…チッ、人質か!?」
 
えーとボス?話がちっとも見えないんですが?わたしはフランに会いに来たんですけど。かろうじてボスが狼狽えてるのはわかる。日本でなにかあったのかな。
 
「そこに誰かいるか!?」
 
「いないでーす。ひとりだよ?フランも仕事に行っちゃったし、他の人たちは日本へ行くって言ったらしいし。あ、ボス、そっちで会いました?」
 
「フラン?…ああ、そうか、それで」
 
たとえボスでもフランの悪口いったら容赦しないよ!
 
「…あー、じゃあノイン。今、ひとりなんだな?動けるか?動けるならやって欲しいことがあるんだが」
 
は!?ボンゴレボスの所在の確認?内乱?会計士にやらせる仕事じゃないですよ!
 
行きますが。
ただし、フランが帰ってくるまでだけど。
 
騒ぎにフランが巻き込まれてなければいいけど!
 
 
 
とりあえずイタリアでリング争奪戦の裏舞台が始まったらしい。
 

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あきゅろす。
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