テニスの王子様
及第点
テストが終わって翌週。
徐々にテストが返却されてきた。
結果に一喜一憂する生徒がいる中、静かに受け取る生徒が数名。
香澄はもちろんのこと、委員長の春日桜、越前リョーマも静かだった。
後者二人は成績に問題は無いため、ホッとした顔はしても騒ぐことはない。
香澄に関して言えば、結果を気にしないというだけだが。
「秋山さん、どうだった?」
委員長の春日は、テスト期間中に香澄がマジックのため勉強していなかったことを気にして声をかけてきた。
実際には全くしていなかった訳ではないのだが……。
「んん、まあまあかな。」
テスト用紙の右上に引かれた赤い得点。
可もなく不可もなく……。
「へぇ、そんな点数で満足してる訳?」
覗き込むように越前が話題に絡む。
「いいんだよ。私にとって大事なのはテストや内申じゃないから。ある程度とれれば十分。」
香澄はカサ、と返されたテストを四折りにして鞄の中にしまった。
「赤点は免れたし、はる兄に教えてもらった数学は高得点だし…。よし!仕上げに入るか!」
香澄は意気揚々と家へ帰っていった。
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あとがき
香澄さん、普通の学力です。
好きなことには夢中になるけど勉強となると集中力が切れます。
2009*5*27
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