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テニスの王子様
寝不足


その日、香澄は目の下に真っ黒な隈(クマ)を作っていた。

「ちょ、秋山さん大丈夫?」

「ん?何が?」

「その隈!」

「…あぁ〜、ヒドイ?」

「ヒドイなんてもんじゃないよ!」

「ん〜、ちょっと徹夜しちゃって…。」

それ以上桜は何もな訊かなかった。
テスト期間中に徹夜をする理由なんてひとつだからだ。

「が、頑張ろうね…。」

「?うん…?」

歯切れの悪い返事をして香澄は自分の席に向かった。





終了のチャイムと共に解放感溢れる声があちこちから上がった。
とりあえず、本日の学科は終了した。
とはいえ、まだ2日あるのだから気は抜けない。

「秋山さん、テストの途中で突っ伏したみたいだけど大丈夫?」

テストの間に香澄は睡眠時間をとっていた。
それを心配して春日が話しかけてきた。

「…だって答え書いたし…。」

「見直ししないの?」

「うん。見直して迷って違う答え出すと大概初めの答えが正解のこと多いから。」

話しながら、香澄はひとつ欠伸(あくび)をした。

「眠いなら早く帰って一眠りしたら?」

「ん、でももう少しで完成しそうなんだよね。」

「完成?」

春日の脳裏に嫌な考えが浮かんでいた。

「ちなみに何?」

「新作マジック。」





言葉を失った春日が我に返ったあと、香澄をこっぴどく怒ったのは言うまでもない。





______________ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

あとがき

香澄さんにとってテストは眼中にないのよって話でした(笑)
一通りの勉強はするけど必要以上にしないヒトです。


ってかまた誰も出てきてない( ̄□ ̄;)!!


2009*5*6

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あきゅろす。
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