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テニスの王子様
従兄弟


「はる兄〜!」

入学式が終わり、香澄は3年の教室にいる従兄弟―乾貞治―に会いに行った。

「やあ、香澄か。入学おめでとう。」

「うん、ありがとう!はる兄が家庭教師してくれたからだよ〜(^^)」

「そんなことは無い。香澄の飲み込みが良かったからだ。」

乾と会うのが久しぶりな香澄ははしゃぐように色々な話をした。
乾はそれを相槌を打ちながら訊いている。



「香澄、すまないがそろそろ部活に行かないとならないのだが。」

「あ、ホント?相変わらずテニス?」

「あぁ。暇があれば見に来るといい。」

「うん、解った!じゃあ…。」

ポン、と香澄は乾の背中を押した。
その後、踵を返して乾と逆方向へ歩き出す。



「はる兄!」

廊下の曲がり角で香澄は乾に向かって叫んだ。
それに気付いた乾は振り返った。

「お礼!」

そう言いながら香澄は制服のポケットを指差した。
にっこりと笑いながら香澄は曲がり角へ消えた。

乾はハッとしてポケットを探る。
中からリストバンドが出てきた。





「…また腕を上げたようだな…。」





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2008*12*31

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あきゅろす。
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