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テニスの王子様
桜のお仕事・私の事情


桜とは小学校からの友達ですごく美少女で成績も性格も二重丸!
ただ運動はちょっと苦手なんだよね。そこが桜の可愛いところでもあるんだけどね。

だから桜のファンがいっぱいいるのはこの際どうでもいい。そんな状況でも傲らない桜は素敵だ。

でも、そんな桜だけどやっぱりテニス部マネージャーなんて反対!!
だって私達の通うこの立海大附属中学のテニス部は2年連続全国制覇してるくらい強い。
それに、部員は結構カッコイイ人が揃ってるわけで、周りの黄色い声援も半端なく大きい。

大事な桜に何かあったら嫌だ!
女の嫉妬ほど怖いものないんだから!!



…くそぅ、それもこれもあのワカメ頭のせいで…!!





「香澄、私、テニス部のマネージャーになるみたい。」

カラン、と小気味良い音を立てて私の手から箸が落ちた。
お昼休みに私と桜は中庭で昼食を摂るようにしていた。
入学して2週間経った時だった。

私、自分の理解の許容範囲を超えると逆に冷静になるんだなぁ…なんてことを考えていた。それに桜の言い方。

…まるで他人事のようだ…。

「テニス部って…あのテニス部?」

「他に何があるのよ。」

桜は黙々とお弁当を食べている。

私は一褸の望みをかけて(頭ではわかってる。絶対に違うって!)桜に訊いた。

「女子だよね?」

「男子テニス部だよ。」

うん。
わかってた。
すごく無意味な質問だったってこと。

「何でそんなことになってるの?!」

概要はこうだ。
桜の超絶美少女っぷりは学校中に知れ渡り、連日のように同級年・上級生問わず教室前には人だかりができていた。
当の本人は全く気づいてなかったけどね…。
そんな中、例外なく男子テニス部員も見に来ていたらしい。(チッ、忌々しい…)
先程も説明した通り、男子テニス部員、特にレギュラーはいい男揃いだ。
そんな奴らが現れればたちまち廊下は熱狂の渦。黄色い声援が飛び交う。
そんな中、桜は我関せず、の態度だったらしい。昔からそういうことには疎かったもんね。
そして、不幸にもその態度が裏目に出てレギュラー陣の目に留まってしまったのだ。マネになりたい人はたくさんいるが、レギュラー陣との色恋沙汰を期待する人ばかりで仕事は全くできない。
そこで、レギュラーに興味のない桜に白羽の矢が立ったのだ…。
誘ったのは切原赤也……………せ、先輩…(口が腐る!)

結局、桜は詐欺師や紳士や老け顔、データマン(あえて誰とは言わない)に半ば強制的にテニス部マネをさせられる羽目になっていた。でも桜は「やってみるよ」ってすごく綺麗な笑顔で私に言ったから…。

ちらっと覗いた男子テニス部の練習風景。

そこには、楽しそうに笑う桜がいて。

ちょっと、ほんのちょっとだけ。

寂しい、

と感じる自分がいたのも確かで。

でも、桜が決めたことだからちゃんと応援したい。



マネの仕事は大体決まってる。

部員のドリンク、タオルの準備。
コート整備、練習環境整備。
洗濯。
練習後の後片付け。
もちろん、桜だけでなく、新入部員もやるけれどいかんせん桜の負担は大きい。
私も手伝えればいいんだけど…。

…店の手伝いがあるんだよね…。
うちは小さなカフェを営んでいて、バイトを頼めないくらい細々と営業している。
なら辞めてよ、って思うけど、祖父母の代から続いているみたいで少ないながらも常連客がいる。
だからかな。
お父さんもお母さんも店を閉めないのは…。
隠居しててもまだ元気なお爺ちゃんお婆ちゃんはそんな常連客とよく談笑してる。
…結局、私もこの雰囲気が好きで強く言えないんだよね。





______________ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

あとがき

はじめまして、こんにちは(^^)/
はねうさぎと申します。

立海…見事にはまりましたvvv

魔王様が大好きです!(≧▽≦)/
でもまだ出て来ません(笑)
てか、レギュラー全く出てないっすね…( ̄□ ̄;)!!あだ名と赤也の名前だけ…(汗)
次から少しずつ出てきますから…(^-^;

誤字・脱字、お気軽にどうぞ(^-^)ノ~~


2009*4*9修正
2011.01.27修正

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