テニスの王子様
北海道と言えば
ジンギスカンでしょ?
ラムは匂いがきついからタレに漬けて臭みをとっているのだ。
家にジンギスカンの鉄板はないけど、よく食べたなぁ…何て考えていた。
何でこんなこと考えているかと言うと…いるんですよ。
私の膝を枕に羊の様なもふもふ頭の人が!!
一体何がどうなっているんでしょうか?!
事の起こりは昼休みでした。
何となく気まずい雰囲気になってしまった鳳君を避ける様に、私は校内図を見て人が少なそうな中庭へ足を運んだ。
ここは本当に東京なのかってくらいに生い茂る木々。
その中で寄り掛かるのに丁度良さそうな木を見つけ、腰を下ろした。
木漏れ日がキラキラと眩しい。
そよ風に頬を撫でられながらうとうとしだした。
私は携帯のアラームを設定して重いまぶたを下げた。
アラームが鳴ったので起きようと思ったら足が上がらない…。
膝の上に…人の頭…!!
何が起こったのでしょうか…。
…で、今に至る。
「あの〜、もしもし?」
反応無し。
規則的に上下する胸を見れば生きていることだけは解る。
解るけどさ〜そろそろ限界なんですけど…。
膝枕なんてしたことないからむず痒いし、足痺れてきたし、そろそろ戻らないと授業間に合わないし……。
「あの、起きて下さい!」
体を揺すりながら大きな声で呼びかけた。
「ん〜?」
すっごい寝ぼけ眼…。
「眠いC〜…。」
C?
何処の言葉?
この学校さ、変な言葉遣い流行ってんの?
「あのですね、退いてもらいたいんですけど。」
「A〜、折角気持ちいいのに〜…。」
「そんなことより、貴方は見ず知らずの人にこんなことして恥ずかしくないんですか?」
「うん。君の膝気持ち良さそうだな〜って思ったら寝ちゃったんだよね〜。」
…天然?
「授業遅れちゃいますから退いて下さい。」
「A〜、サボればいいC〜。」
「駄目です!…もう、どうすれば退いてくれるんですか〜!」
「今度さ、また膝枕してくれる?」
さっきとは打って変わって大きな瞳で私を見据える視線に心臓が跳ねた。
多分、「Yes」を言うまでこのままだろう。
私は観念した。
「…わかりました…。」
「マジマジ?やった〜!!言ってみるものだな〜!俺ね、芥川慈朗!次膝枕して欲しい時呼ぶからメアド交換しよ?」
半ば強引に進められた話でアド交換をする羽目になった。
「…送れました?」
「うん、バッチリ☆へ〜香澄ちゃんて言うんだ。これからよろしくね〜。」
え。
いきなり名前呼び…。
この感じ、前にもあったな…。
すごく思い出したくない…。
次の瞬間耳についたのは予鈴。
「遅刻!」
私は芥川さんを置いて猛ダッシュで元来た道を駆け抜けた。
「これから楽しみだC〜♪」
芥川さんが悪い笑みをこぼしていたことは知るよしもない…。
______________ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あとがき
短っ( ̄□ ̄;)!!
前の話までやたら長かったせいですごく短く感じます…orz
まぁ、ジロちゃん出せたので目的は達成しました(笑)
2008*9*19
2009*4*21修正
2012.04.27修正
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