テニスの王子様
プロローグ
住み慣れた土地を離れるのには慣れている。
今までは半年しかいなかったこともあったから。
「母さん、香澄、父さんまた転勤だ。」
帰って来るなり父が発した言葉がこれだ。
私は正直「またか」としか思わなかった。
「それじゃあ荷造りしなくちゃね。」
平然と答える母もきっと私と同じ気持ちだろう。
「…で?今度は何処?主要な所は行ったから今度は田舎?」
北海道内の異動だからある程度の予想はついた。
「東京だ。」
………………。
「北海道にそんな地名あったっけ?」
「ない。日本の首都・東京だ。」
「………え゛(●д●)」
ちらりと母さんを見やればやっぱり親子だ。母さんも絶句している。
「父さん、今度は東京本社の課長になるんだ。たまたま視察に来ていた本社社長に仕事ぶりを見てもらえてな。」
そう話す父さんの表情は嬉しそうだった。
やっぱり仕事でいい評価をもらったのは嬉しいらしい。
真面目一筋にコツコツ働いて来た父さんを誉め称える以外に私に言葉はなかった。
「父さん、おめでとう。頑張ったね…。」
住み慣れた“土地”ではなく住み慣れた“北海道”を離れることに不安はあったけど、家族でいればやっていけると思う。
「ね?スイレン…。」
私は愛兎・スイレンの長い耳を撫でながら、まだ見ぬ東京を思い荷造りを始めた。
「そう言えば、スイレンが遊べるような公園なんてあるのかな…(-_-;)」
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あとがき
こんにちは(^^)/
はねうさぎです。
氷帝編始めました☆
これから色々と絡ませていきます。
短編も徐々に増やしますのでそちらもどうぞ(^-^)ノ~~
2008*9*12
2009*11*22修正
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