らんま1/2で100のお題
18.先生(良×らん)
『下手くそ』

その一言で、おれがどれだけ傷付くか。
コイツだって曲がりなりにも頭の中身は男なのだから、その辺は解って然るべきだと思うのだが。

「い、言い方を変えんか!」
「何だよ、本当の事だろーが」

腕の中から思い切り睨まれて、おれは思わず閉口した。
全く女というのは、ちょっと抱き締めたぐらいで痛いだの苦しいだのって。
イチイチ大袈裟過ぎるんじゃねーのか?
壊れるタマでもあるまいし…、なんて事を言おうもんなら、即座に男に戻って殺されるんだろうな。

「こら良牙」
「何」

仕方なく目線を下げて乱馬を一瞥すると、何故か彼女は先刻よりも怖い顔をしていた。
ぷぅ、と頬を膨らませて拗ねる彼女の表情は、どう仕様もなく小憎たらしい。
だが今一歩、憎み切れないのは何故だろう。

「貴様はな、いい加減に黙…」
「っと、またキスで誤魔化すのはダメ!」
「……」

実はとっくに答えは出ているんだが、今の所、そう簡単に認めてやるつもりはない。







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良牙さんは、らんまに女の子の事を一杯教えてもらうといいよ。

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あきゅろす。
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