らんま1/2で100のお題
016.バケツ(P+乱)
「仕返しだ!」
「ぶは、冷た…っ」

い、と思った時には、既に遅かった。
見上げるような高さに、してやったりと笑う乱馬の顔がある。

「ぶき! ぶき〜っ」

卑怯だぞ! と罵ったつもりが、聞こえてくるのは何とも情けない豚の声。
あぁ、完全に嵌められた。
あの乱馬が、珍しく反省してるなんて思ったおれがバカだった。

「やられたらやり返すのが早乙女流でね」

おれのバンダナの端をを掴み、自分の目の高さまで摘まみ上げながら乱馬が笑う。

「ぶき、ぶき〜っ、ぶきき!!」
「なになに? 乱馬様、ぼくが悪かった、許して下さい、だって?」
「ぶききぃ!」
「解ってるじゃねぇか、Pちゃん」
「きー!?」

この野郎、いつか絶対ぶっ飛ばしてやる!









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【15.ヤカン】から続いてます。
乱馬には卑怯者を貫いて欲しい。

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あきゅろす。
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