その他の小説 俺について2 前髪伸ばして、太い黒ブチメガネをかける。 朝は髪にくしをいれないでボサボサのヘアースタイル。 外見はこれで偽オタクの完成。 そして、春休みにオタク化計画を相談した幼なじみ(女の子)から 「今の時代は腐男子よ!」 という謎の理由から大量の『BL』関連物と講義によりズルズルと引きずられた。 そして、幼なじみの目論み通りビギナー腐男子の完成。 最終的には腐男子受けを作りたかったらしいが、まあそんなにうまくいかなかった。 今でも俺は女の子大好きだ。 入学当初はいわゆる腐男子だった俺だけど、半年たった今では立派な雑食オタクだ。 本物オタクといるうちに感化されたのかなんなのか。美少女系も萌えるのはわかるし、ゲームも大好きになった。 オタクって言われるヤツは自分に自信がなくて引っ込みじあんなのが多いけど、優しくて良いヤツばっかりだ。 ビギナーな俺にも親身になって裏技やら色々教えてくれた。 さすがに『BL』について俺は教えなかったけどさ・・・。 そして、今や俺はクラスのオタク軍団の立派な一員。 周りからは存在自体を疎まれたり、無視されたり中学時代の俺からは想像つかないだろう。 俺の目的は達成されたし、そこそこ充実した毎日だから良いけどね。 ・ [*前へ][次へ#] [戻る] |