本編番外
3
「ご存じのようですね。
連絡を取る方法を教えて頂きたいのですが？」
「・・・・・加弥さんとは、どういう関係だ。」
どういう関係って、姉と弟だけど。
知らないなら言わない方が良いのかな？
結局、加弥姉は家を捨てたわけだし、関わりたくないかもしれない。
もしかしたら二度と俺なんかとは会いたくないかも知れない。
会いたいのは・・・・・・・・・・俺の我儘だから。
「それはあなたには関係のないことです。
ただ、僕にとっては大切な人で・・・っ！！」
言い終える前に反転する目の前の世界。
天井と渡辺蒼介の顔が見える。
背中にはベッド。
・・・なんで押し倒されてんの？
話の流れ的におかしくないか？
「渡さない・・・・・」
そう言うと、俺の両手を頭上で一まとめにして、制服のネクタイでキツク縛った。
動きの無駄の無さに関心してる場合ではなかった。
・
［*前へ］［次へ#］
[戻る]
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
