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京七つれづれ語り
光のホーエンハイム
なんだかいいなあ、と思うキャラの一人に「光のホーエンハイム」さんがいます。
鋼の錬金術師の主人公エドワードのお父さんといえばわかりいいかもしれません。
私はアニメしか見ていないので、そちらのイメージしか言えません。


長髪を後ろで束ねててあごひげで、マントの似合うがっしりした大柄な体格。
甘いマスクでしかも女と見ればかならず口説いてみたり。よく考えたら京楽隊長とタイプが似てますね。
いや、本人としては口説いているのではなくて、女性とみると褒めずにはいられないという性分なのかもしれません。


さて、一番好きなシーンはアニメの45話の中にあります。
ホーエンハイムはダンテという女のところに乗り込みますます。

このダンテという人は、錬金術師で自分のためには何でも犠牲にしちゃう魔性の女タイプ。
最初は攻撃してきますが、すぐに懐柔に転じます。
「久しぶりに若い体を使って見てもいいかも」
ホーエンハイムはこの誘いを断ります。
「私には妻がいるんだ」
「私にも夫がいたわ。何人も何人も何人も」
「私にとってトリシャは最初で最後のはじめて愛した女性だ」
「あら。なにも知らない私に愛をささやいたのは記憶違いかしら」
ホーエンハイムさん。あんた悪い人ですね。というか野望のためには他人も女も利用するタイプの人って感じかな。

ダンテは更に賢者の石を使って永遠に生き続けようとします。そのためには大量殺人が必要になりそうですがお構いなし。
すでに通った道ですもの。
ホーエンハイムは永遠の命などない、とダンテの考えを改めさせようとしますが、聞く耳持ちません。ふふんって感じです。
そこにダンテの後ろから、人影。それはホムンクルスなのですがホーエンハイム最愛の人、トリシャに瓜二つ。
ホーエンハイムの思い出が一気にフラッシュバック!
木陰でキスを交わす。子供が生まれたとき、無邪気に笑う子供たち。トリシャと寝室でのひと時。家族そろって散歩したあの日。
ホーエンハイムは思い出の中のトリシャに語りかけます。
「トリシャ。君はいつまでもかわいいよ」
ちょっと文法的におかしいが、意味はわかるのでOK。
思い出の中のトリシャは、その言葉に頬を赤らめてほほ笑むが、めのまえの偽物は不敵にこう言い放つ
「ありがとう。光のホーエンハイム」
おまえじゃねえよ。萌シーン終了。


なんでこの人がいいのか、と考えるといくつかポイントがあります。
「何百年も生きてて、昔は悪かったところ。
それまで得てきたすべてのものを捨てて放浪しちゃうところ。
寿命とその如才ない態度から考えて、たくさんの(下手すると何千人)の女性を知っているだろうに、たった一人を選んだこと。
ただ一人愛した女性のために、まさに命取りの油断をしちゃうところ

いいよなあ、この人。


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