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京七小説

「それより船や。京楽家は国一番の造船所をもっとる。あの春水っちゅう次男がしきっとるらしい。今回最新の軍船の売り込みに来おったんやが、値段が半端なく高い」

「献上するようお申し付けになればよろしいのでは」

「飯の種や。素直に出すわけがない。
無理に因縁つけて出させるちゅう手もあるが、敵にしたくはないし。
かといって言われるとおりに金を出せば、国庫が破産や」

「はあ」
「かといって他国に買われたりしたら、えらいことになる」
「困ったものですね」

リサはにやりと笑った。

「ところが、あいつに一つ大きな弱点がある」
「なんですか」
「女や」
「はあ」
「七緒。あんた、あたしの忠実な女官やな」
「もちろんでございます」
「なら、決まりや」
「なんですか」
「ハニートラップや」
「はあ?」
「あんた、あの男たらしこんで船と設計図を手に入れといで」

やっと何を言われているか理解した七緒はあわてて手を振った。

「何おっしゃってるんですか。無理です」

「大丈夫。あんたならいける」

「適材適所を旨とする女王の御言葉とは思えません」

「最近は臨機応変がお気に入りや。ぼやぼやしとると他国にしてやられるで。
美人そろえて落としに来とるちゅう噂や」

「なおさら私がかなうはずないでしょう」

「あたしのエロ本貸したる。参考にし」

「いりませんっ」

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京楽さん出てくる前に力尽きました。
しゃべらせたいセリフまで頑張りたい!

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あきゅろす。
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