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京七小説
屋根の上 1
「告白された後のことなんて、すごすぎてここで言えるわけないじゃないの」
「じゃあだめですね」カラブリより

「隊長、ここにいらしたんですか」
 屋根の上で寝転んで鼻歌を歌っている京楽を見つけ、七緒はため息をついた。
「早くお仕事に戻ってください」
 京楽は急ぐ様子もなく延びをすると、七緒に問いかけた。
「そういえばさあ。さっきのアイデアどうした。ゲームの」
 山本総隊長からの指令が来たのはきのうのことだった。
 現世で護廷13隊のゲームを作るので各隊一つ以上のアイデアを出すこと。
 もちろん京楽の企画は自分主役の恋愛シミュレーションゲーム。しかも18禁だった。
「あの、たわけた企画のことですね。もちろん没です」
「それは残念。いいアイデアだと思ったのに」
 京楽は子供のように無邪気な表情で笑うと、もっとそばに来るように手招きした。
「なんでしょうか」
「せっかくだから、特別に七緒ちゃんだけに教えてあげる」
「なにをですか」
 あっという間に七緒は手首をつかまれ、先ほどまで京楽が寝転んでいた着物の上に転がされていた。
 京楽は七緒の眼鏡をはずすと、耳元でささやいた。
「ゲームのすっごい展開をさ」


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あきゅろす。
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