京七小説
3
しかし娘を取り戻すべく各方面にお願いに回ったり、裁判所に出向いたりといった、
仕事以外のことが、積み重なってしまったため
そういう農業の女神としての通常業務がじわじわ滞ってきてしまいました。
このままでは飢饉を引き落としてしまうから、とりあえず女神の仕事をしましょう
と、周りにさとされたリサさんは、とうとうキレてしまいました。
こうなったら一切仕事を放棄してやる。
飢饉がくる?人間たちはたくさん死ぬ。それがどうした。
飢饉上等。大量死上等。
人間がたくさん死ねば虚もふえる。仕事が増えれば書類も増える。
虚退治に書類仕事が山積みとなれば、事務仕事の苦手な京楽は困るであろう。
その隙をついて、七緒をつれもどす。
いやがらせもできて一石二鳥や。
リサさんは目的のためには手段を選ばないタイプだったのです。
いやがらせのために人の命を使うことをなんとも思っていません。
こういうタイプの神様を怒らせてはいけません。
地上は大飢饉がおこり、多くの人が死んでいきました。
そろそろいいだろう。
リサさんはボディガードを従えて、地底に七緒を迎えに行きました。
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