[携帯モード] [URL送信]

京七小説

着ていたものを取り払われて、ざっと机の上に横たえられた。ひやりとする背中。
書類がしわになる音がして、七緒は思わず体を起こした。
「書類が」
「大丈夫」
「でも、しわになる音が」
「書類と僕とどっちが大切?」
答えを待たず、京楽は七緒の両ひざの裏側に手を入れ、大きく広げると、昂ったものをこすりつけた。
「僕のいない間……机を見るたびに、思いだしてね。こうやって愛し合ったことをさ」
「そんな……」
「入るよ。」
「あっ……」
蜜であふれさせた部分に一気に押し入られて、七緒の背筋にしびれるような快感が走った。

京楽がゆっくりと腰を動かし始める。
一度絶頂に達して体は敏感になっている。数度突かれただけで、七緒は甘い喘ぎをもらし始めた。
「あっ……ああっ……あっ」。
あわてて両手で口を押さえたものの、すぐに京楽に取り払われた。
声を出さないようにこらえる七緒が身をくねらすのをがっちりと抑え込み、京楽は問いかけた。
「気持ちいい?」
七緒は、自分の顔が真っ赤になっていくのを感じた。
それを返事ととったのか、京楽は七緒を抱く腕に力を込めるとさらに激しく動き始めた。
次々と押し寄せてくる快楽の波に翻弄されながら、七緒は夢中で京楽にしがみついた。
京楽はリズムを変え深さを変え、散々じらせて待たせた末、七緒を二度目の絶頂に導いた。

低いうめきと共に、体の奥に深々と埋め込まれたものがぶるっと震えた。
それをするりと抜かれたのち、優しく抱き起こされた七緒は京楽の肩にぐったりと頭を持たせかけた。
京楽の腕の中で余韻に浸るひと時、大きな手に抱え込まれて静かに髪を撫でられていると、
普段ならとろけるように幸せな気分になるのに、このときは何かむずがゆい気持ちになっていた。

[*前へ][次へ#]

4/6ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!