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荷物は…これで全部かな!
アニメ系のは絶対持っていきたいけど…、入りきらないのどうしよう…。
「キャリー二つは流石に変だしなぁ…横かけ鞄あったっけ」

クローゼットはもうそのままにしておこう。
1つ抜いたら10倍の物が降ってくると確信した。
(テレテレテレン、テレテレテレン)

「え、電話?」
ファ○マの着信音って…聡?

lineのほうでいいのに…
「聡?どうしたんだ?」

《あ、兄さん?久しぶり》
うわ、めっちゃ声変わってる…!!
これが声変わりというやつだな!?

俺、声変わらないからよくわかんないけど!男っぽいっ!
※男です


《兄さん声変わらないね、想像できる》
「そう言うお前は変わりすぎだろ…一瞬戸惑ったわ、で?何か用か?」

《あ、そうそう、高校のことなんだけど…》
そうだ、聡は俺が行くこと知ってるハズだよな…?
なら学校のこと聞いておこうかな…。

《兄さん、近々こっち来るでしょ?それでさ、荷物の整理困ってるんじゃないかと思って》

流石だ我が弟よ。
正に今、荷物の量に圧倒されている…。
「よくわかったなっ!アニメのグッズで埋まったキャリーバッグが1つと、パソコンとペンライトとその他で埋まったバッグが3つあってさ、大きめの」

《だと思った…こっちの学校まではタクシーだよね?ならそこから先は俺も手伝うよ、少し歩くし…明後日10時にそっちの入口のとこで待ってて》

なんて頼もしい男に成長したんだ…聡。
(´・ω・`)サビチィ
「すげぇ助かる…!!ありがとな?あ、それとさ、そっちの学校ってどんな感じ?母さんが海外っぽいって言ってたけど…」

母さん達はよく海外行くからそう言えば分かると思ってるんだろう…。
でも、俺は飛行機なんか乗れないから(乗ったら酔うし)海外なんて行ったことがない。と思う。

てか、昔行ってたとしても絶対覚えてないだろう。
《……まぁ、初等部はわかんないけど中等部と高等部はそれなりに広いと思うよ?大学部なんかとは比べ物にならないけどね》


あ、忘れてた…。
聖凜(せいりん)学園って初等部からのエスカレーター式なんだよなぁ…
ってことはすごい広いんだろうか…

《それに、有名な政治家とか資産家の息子もいるからなるべくそういう人達に合わせてるかも。海外風と言えば海外風っぽいんじゃない?ま、詳しいことは理事長に聞いてみたら?沓野(くつの)さんだし》

[逃げる?][追われる?]

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