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その他
平和≒ゲーム音痴
「わぁ燐すごーい!Sランクだってよー」
「ま。俺にかかればこんなもんよっ」


大騒ぎするしえみ。
得意げに胸を張る燐。
呆れ顔の雪男。

学校帰りにしえみが行った事がないと言うので3人でゲームセンターに寄り道中。
そこで燐は張り切ってシューティングゲームで高ランクを出したのだ。



「いやーさすが奥村君。予想通りやなぁ」


そこにたまたま居合わせた志摩が感嘆の声をもらした。


「あ?どーゆう意味だよ?志摩」
「悪い意味ちゃいますよ?奥村君、ゲーム得意そうやん」


志摩の言葉に睨みながら絡む燐に志摩は気にした風でもなく思った事を言う。


「兄さんは勉強もせず、遊んでる事のが多いからね」
「うるせぇ雪男!」


ため息混じりの雪男の言葉に今度は弟を睨みながら怒鳴る燐。


「じゃあ、お前やってみろよ!」
「僕が?」
「奥村君それは……」


勝負を挑むとこちゃいます?と心の中で思う志摩。
実際、雪男も同じ事を思ったのか先程の言葉に本気で言ってる?というニュアンスだった。

第一、実践バリバリの祓魔師(それも竜騎士の称号を持つ)にガンシューティングなんて、結果は火を見るより明らかだと志摩は思ったが意地になった燐が引き下がらない事も知っていたので黙っておくことにした。
多分も雪男も同じ理由だろう、それ以上何も言うことなく小さなため息と共にお金をチャリンと入れたのだ。


そして画面にreadyの文字が出て、敵が出てきて…………



数分後。



「まさかそんな…」
「ぶはははは!」


呆然とする雪男と笑い転げる燐という奇妙な光景になっていた。


「ど、どんまい!雪ちゃん!雪ちゃん頑張ってたよ!Eランクだけど!」
「しえみさんっ」
「ぶははははっ」


あー杜山さん。それはとどめを刺すちゅーやつですわー
と、心底同情の目線を雪男に向けた。


「まさか奥村先生がゲーム音痴やったとはー
意外なんか、予想通りなんか分かりませんな」
「だよなっ!?雪男、お前ゲームセンス全然なさすぎっ」
「画面だと遠近感が掴めないんだよ!」
「あぁ。なる程な」

いまだ大笑いしてる燐と悔しそうにしてる雪男の会話に1人納得する志摩。


「もういいだろ。第一実践に活かせてこそだよ兄さん?」
「はぁ?どーゆう意味だよ?」
「そのくらい自分で考えて、たまには頭を使うんだね」
「んだよ!このゲーム音痴ホクロ眼鏡ーーー!!!」


雪男の言葉にどのゲーム機よりもデカい燐の声がゲーセン内に響いた。




今日も平和ですーーーー










どこかで見た雪男が本当にゲーム音痴そうだったのから思い付いたネタ。


あきゅろす。
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