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抱き合う体温



肌を伝わってくる体温




貴方はここにいるのに




心は遠すぎて――…







*抱き合う体温







「ナルト」


先生がそう名前を呼んで、肩に手を伸ばす。


それに思わず戸惑った。


そしたら、先生の顔が困ったような、悲しいような、そんな顔になるから…



なんで、そんな顔をするんだろう…



なんで、先生はオレなんか好きなんて言うんだろう…



なんで、オレは先生の事が



こんなに
好きなんだろう…




「…ゴメンね。ナルト」

「せ、んせ…」


なんで、先生が謝るの?


それは何に対して?



「信じて、なんて言えないけど。好きだよナルト」

「っ―――」



なんでそんな事言うの。



たくさんのなんで?が頭を回る。



オレは、もうどうしたらいいか分からなくなった。


「先生、オレってば…」

「ナルト」


どうしたらいいか分からなくなっていたら、先生が急に抱き締めてきた。


「!」


ああ、オレの好きな体温だ。


そんな事が咄嗟に頭に浮かんでただ胸がいっぱい。


だけど、


肌から伝わってくる体温はこんなにも確かなのに


なぜだろう…



貴方の心が
とても遠い――…












心が見える物ならいいのに…


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