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言葉



貴方に



オレの言葉は
届いていましたか――?






〔 言葉 〕






「先生好きだってば」

「それは、ありがとう」

「本気だってばよ!」

「あっそ。俺はガキは嫌い」



オレの言葉は
届いていましたか?



オレは本当に先生が好きだったんだ。



「先生の為なら、なんでも出来るってばよ!」

「あー、はいはい」



本気だってばよ?



例え、先生の為に命を落とす事になったって。



オレはそれでも構わない。



「先生危ない!」

「っ!ナルトっ!?」



オレは
構わなかったんだよ?



先生―――




「先生…?」

「っだから、ガキは嫌い、って言ったじゃん」

「先生!!」



なのに、なんで…



なんで



今、血を流しているのは




先生なの――?




「なっんで、オレを、庇ったり…」

「なんでだろうねぇ…」

「先生、オレは先生が好きだってば」

「うん。俺はガキは嫌いだよ…」




そう言ってから目を閉じた先生は、




二度と目を開けなかった。





ねぇ先生…




貴方に




オレの言葉は




少しでも届いてしまったのでしょうか――?




『俺はガキは嫌い』




先生の言葉が




聞こえた気がした―――











言葉が届いた時の悲恋


あきゅろす。
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