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問一:今は何の時間でしょうか?






『ぎょわぁあぁあぁーーーー』






答え:五時間目


問二:今私は何しているでしょうか?






『にょへぇえぇえぇーーーー(泣)』






答え:逃げています


最後の問題です。

問三:私は誰から逃げているでしょうか?






「待て!パシリのくせに逃げるなんて生意気なんだよ!!」

「そうじゃよ、とっと捕まった方が身のためじゃ」

『嘘だ!ぜぇーたい嘘だ!!(泣)』






答え:変態




何で?!私何かした!!?(泣)
確かに最近千雨に愚痴ったり、委員会サボったり、無視したりしたけれども!
追いかけられる理由が分からないんですけど!!






――ガラッ!―
――ピシャ!―






『はぁー…
な、何とか撒けた…』






図書室の返却机の下なら見つからないよね…
それに、あいつ等が図書室に辿り着く可能性も低いし…


はぁ…とまた一つ溜め息をし、私は机の下の影に隠れるために座り込んだ。
すると…何やらフニッとした感触。






『ん?何だこれ…?』






不思議に思った私は、その感触に手をのばそうとした。






『!?』






しかし、のばした瞬間私は何かに手を掴まれ、放されたかと思ったら今度は体ごと抱き締められるように捕らえられた。






『ちょ、な――』

「不用心ッスね和泉先輩」






も、もしかして…
その声、その口調は…




恐る恐る顔を後ろに向ける。
私に写ったもの…それは予想通り






『あ、赤也…』

「大正解!」






にんまり笑顔の赤也…
その笑顔が憎たらしく思えるほど良い笑顔…






『な、何で此処にいるの…?』

「勿論和泉先輩を捕まえるためッスよ!」






何が勿論何ですかーーーー!!!!(泣)
何?!やっぱりこれは無断で委員会をサボった神様からの罰ですか!

それにしては罰がキツすぎますよ神様!(泣)






『何で、私、を?』

「和泉先輩にマネージャーをしてもらうためッス!」






…………へ?






『マネージャー…?』

「はい!実は、今マネージャーを募集しているんすけど、俺的に和泉先輩が適任だと思うんですよ!!」






なーぜーだー!!(泣)
よりによって何故私?!






『ほ、他にも良い子居るんじゃないかな?
だって私委員会サボったり、責任感無いし…』






よっしゃ!良いこと言った私!!
確か副部長はそういう事に厳しいって前千雨が言ってたし!
サボってて得したよ!まさしく一石二鳥!!






「ふーん…
やっぱりアレってサボリだったんスね…」

『え?』






あれー?
何か空気変わっちゃったよ


や、やっぱり無断の欠席は駄目だったよね…






『えっと…』

「…………」

『えっと…その、無断で欠席して、すみませんでした…』

「…………ス」

『へ?』

「マネージャーに入ってくれなきゃ許さないッス」

『( ̄u ̄)』






あー…そっかそれなら許してもらわなくても結構です。






『マネージャーは入りません!』

「まだそんな事言うんスか?!」

『当然!!』






マネージャーになって私の人生は狂わせたくないし!
何より私は男が嫌いなの!!
本当は、この状況も鳥肌が立つぐらいキツいんだから!(泣)






「ふーん…」

『…………』

「和泉先輩さ…この状況分かってます?」

『…………へ?』






この状況…
2人っきりで誰もいない図書室、授業中なので呼んでも叫んでも絶対誰も来ない、終いには私の後ろに赤也で腕は私の腰…


か な り ヤ バ イ 。






『えっと……ギャッ!』

「へぇー…和泉先輩って着痩せするタイプなんスね…
大きくて…揉みごたえありますよ」

『ちょ、なに言って!
や、やめてよ…!!』






私が反抗しても赤也の行為は治まろうとしない。
顔を見ると、舌で自分の唇を舐め顔は…男の人の顔だった。






『や、嫌だよ…赤也』

「知ってますか…和泉先輩?
ヤろうとしているときの泣き顔ほど燃えるもんは無いんッスよ」

『!?


………ん!』






ニモは…直ぐに止めてくれたけど…






『……っあ…赤、也』

「…………」






分かる、このままじゃ私――






『やめ「はーい、そこまで!」

「『!?』」






腕を掴まれ、前に引かれて私は赤也の腕から解放された。
掴まれた腕の先を見ると、ニモ。
そしてその横にはガム男。(最近あだ名がガム男に定着したらしい)






「!?丸井先輩!仁王先輩まで!」

「相変わらず盛っとるの、赤也…」

「全くだぜ…
別に年頃だし、俺には関係ねぇけどよ


こいつには手を出すんじゃねぇよ」

『…………』






ガム男…






「そうじゃよ、流石の赤也でも許さんぞ」






ニモ…






「「コイツは俺の(ペット・玩具)なんだから」」

「『…………』」






あーもー
感動なんかしなきゃよかった。


そりゃこいつらですもんねー
そんな事だろうと思いましたよー(怒)






「それに赤也、今度ヤるときは俺も誘いんしゃい」

「俺もな!
まぁ、ぶっちゃけペットの犬なんかに興味は無いんだけど、一応飼い主として感度ぐらいは知らねぇとな!!
胸も意外にでけぇし!」

『…………』






殴りたい、宇宙にぶっ飛ぶぐらい殴りたい。
普通先輩がそんなこと言いますか?!
大丈夫なんだろうか、立海テニス部






「えー!それっていきなり4Pってことッスよね?!
俺初めては2人っきりが良いッス!!」

「何じゃ赤也、お前自分のに自信がないんか?」

「そういう訳じゃないッスけど…
流石に和泉先輩もいきなり三人はキツいッスよ…
先輩方、絶対最初は譲ってくれなさそうですし、俺の番になったら和泉先輩気絶してそうですもん」

「んじゃ、一番俺二番赤也三番仁王…って順番なら良いだろぃ?」

「なに言っとんじゃ、俺が一番で赤也が二番、お前さんは三番じゃ」

「はぁー?!なに言ってんだよ!
飼い主なんだから俺が一番に決まってるだろぃ!」

「あと俺、一回生でヤってみたいんでスよねー…
だけど妊娠させたら恐いし…」

「それなら、女の方にゴムつければよか」

「え!?今はそんなのもあるんスか!!?」

「けど女の方は結構痛いらしいぜ?」

「へぇー…」

『…………』






何ですかこの卑猥トーク。
泣きたい、泣きたいよ


いや、泣いているひまじゃないよ!
今のうちに逃げなきゃ…
そっと…そっと…






「――とまぁ、とりあえず和泉を連れて行くとするかのう」

『へ?』

「おお、そうすっか!」

「あ、忘れてました」

『へ?へ?…ギャッ!』

「相変わらず色気のない声じゃの…」






逃げる体制だった私の体は、ニモに抱きかかえられ…


担がれていた…






「赤也、戸締まり忘れんなよ」

「分かってますって!」

「それじゃあ行くかのう…」

『ちょっと、離しギャアァアァアァーーーー!!!!(泣)






速いから!
ジェットコースター並みに恐いよーー!!!!(泣)










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(鼓膜破れるから、大声出すのはやめんしゃい…)
(だって恐いんだもん!!(泣))






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あきゅろす。
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