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御主人様




――ツー…―






『…………』






――ヒラヒラヒラ…―






『…………!』






もう嫌だ!!(泣)
なんで私この席になったの?!
おまじない(?)だってやったのに全然効果ないし!!
千雨は羨ましいとか言ってたけど…ここ地獄だから


後ろは私のブラ紐をそってくる変態一号。
横は下敷きで扇いでいるように見せかけてスカートを捲ってくる変態二号。





「…………」

『…………』

「…………」

「――…と言うわけで……だから……で」






早く授業終われーー!!!!(泣)


解放してよ!
じゃないと、終いには私登校拒否になりますよ?!(泣)




私の心の叫びから約二分後…

私の願いが通じたのか、授業の終わりを教えるチャイムが教室内に響き渡った。






「………ッチ」






ッチじゃないから!!
今言ったのは二号だな!


こっちは授業中ずーっとスカート押さえてたんだから!
授業なんか一つも頭に入ってないんじゃあぁあぁーーーー!!!!(駄目じゃん)






『……早く帰ろ』






お母さんー、お父さんー、鼻子ー(豚の名前)、良味ー(牛の名前)



故郷に帰りたいです…。




授業が終わるなり、私はすぐさま帰りの支度をした。
全て準備も整い、あとは帰りの挨拶を待つだけ!


だけど…






「そうだ櫻井、今日委員会あるから忘れずに行けよー」

『はーい…………はい?






委員会…?
ちょっと先生様…何を仰っているのですか?






「因みに集合場所は図書室な!」






先生は私にそう伝えると、すぐさま教室から立ち去ってしまった。






『…………は?』






放心状態の私を取り残して…。


そんな放心状態の私に話しかけてきたのは、






「そう言えば、そん時お前居なかったよなー」






とにんまり笑顔の二号。






『……どういうこと?』

「あ?何だよその態度
“どういうことですか、御主人様?”だろぃ?」

『…………(怒)』






絞めるぞ豚。(口悪い)


良いよ、千雨に聞くから!






『千雨ー、あれ?千雨ー…?』






私達を傍観していた千雨を呼んでも一切反応がない。
どうしたんだろうと首を傾げると、千雨はすぐさまスケッチブックを出し…


“丸井君の命令(ハート)でその事は私からは言えません(ハート)”






『…………』






横を見れば相変わらずにんまり笑顔の二号…。
他の人に聞こうにも、みんな千雨と同じ状況みたいだし…


…………言うしかないのか。






『……ど、どういうことですか、御主人様?』

「…………」






あー!!
私、今までになく顔引きつってるよ






「……やべえ」

『…?』

「思っていたより…キた

「意外にイけるの…」






何がだ。


そしてちゃっかり一号も参戦。






「次は“お馬鹿な私に教えてください御主人様”じゃ」

『……なんでアンタなんかに指図されないといけないのよ』

「言わんと犯す」

『(?!)お、お馬鹿な私に教えてください御主人様…?』

「やべえ!かなり良い!!
次!“色々御奉仕しま『いい加減にしろやー!!(怒)』

「「…ちぇ」」

『“…ちぇ”じゃないよ!
で!一体どうなってるの?!』

「お前授業サボった時あったじゃん?」

『え、うん…』

「そん時俺、かなりムカついてたから推薦してやったんだよ!」

『へぇー…………って!あんたが元凶!?』

「まぁな」






まぁな…って!!






『図書委員って…
無駄にやる仕事と活動が多くて誰も入りたがらない事で有名の…?』

「そうそう!
だから満場一致、良かったな」






良くないから!!


くそ…
二号なんて…二号なんて……






『変態二号なんて馬に蹴られて星になれーー!!!!』






捨て台詞を投げ捨て、私は教室を後にした。




残った彼等に残るのは…






「……なぁ、仁王変態二号って誰だ?

「……プリ」






疑問のみ。










御主人様
(多分お前さんじゃ)
(は!?マジかよ!)
(そして一号は俺じゃな)






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