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MAIN-Dream-
04


いつものエレベーターが短く感じた気がした。



「おじさんに何の用ですか?」

「虎徹が忘れ物したから届けに来た。」

「...それだけ?」

「家に置いてもらっている恩返し。」

「家に?」


疑問を口にしようとした所でエレベーターが聞き慣れた音をたてて停止した。

扉があいた先で真っ先に目が合ったのがファイアーエンブレムことネイサンとブルーローズことカリーナだった。


「あら、ハンサムじゃない!遅かったわね!」

「...所用ですよ。おじさんに伝えて置いたはずですよ。」

「おじさんならあそこで落ち込んでるわ。
寝坊して急いでたらお財布、家に置いて来ちゃったんだって。」

「ところでハンサム、その女の子誰なの?」


ネイサンが言い終わる前に、少女は虎徹の元へ近づいて行った。







「虎徹。」

「.....藍!?何でここに!!」

「バニーちゃんが連れて来てくれた。」

「バニーちゃんが?」


ちらりとバーナビーに顔を向けると呆れたような顔で説明をしてくれた。


「下のロビーで警備員に捕まっていたんですよ。
僕のこと見るなり指差してバニーちゃん、なんていうんですから、どうせおじさんの知り合いだろうと思って連れて来てあげたんです。」


バーナビーの後ろでネイサンが笑っているのが見えた。







「ねえおじさん、その子もNEXTなの?」

「あ"ー、NEXTじゃあ、ねえんだよなー。」


歯切れの悪い返事をすると、服の裾を引っ張られ、そちらを見ると少女が言っても構わないと一言言った。


「いやあ、なんかこいつ、異世界から来た“契約者”っつう異能を持ったやつらしいんだわ。」

「契約者?」

「聞いたことないですね。」

「だろ?俺も聞いたことねえからよ。
なんでもNEXTみたいに時間制限はないらしいが、対価を払わなきゃならねえらしい。」

「信じなくても支障はない。」




いろいろと質問をしようとした所で突然、藍を除く全員の腕輪がアラーム音を鳴らして自己主張を始めた。








(ヒーロー出動!)

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あきゅろす。
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