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MAIN-Dream-
03


雨の中傘を差し出された手に迷った。

どうしていいか分からなかった。







観測霊を駆使して虎徹がいる場所を探り当てて、チョコを食べながら家を発つ。

歩いていると周りから来る好奇の視線がひどく気になるが、いったい何に興味を示しているのかは理解できないので改善のしようもない。


「...ここだ。」


自動ドアを通り抜け中に入りドールで見た通りに建物を進もうとすると、警備員に止められた。


「ここは関係者以外立ち入り禁止だよ。」

「...関係者の関係者。」

「誰に会いに行くんだい?」

「こ....ワイルドタイガー。」

「アポイントメントは?」


とっていないという意味を込めて首を横に振るとじゃあ駄目だと前を塞がれた。

さて、どうしよう。










エレベーターを使おうとそちらへ向かうと、エレベーターの前では少女と警備員の攻防戦が繰り広げられていた。


「どうしたんですか?」

「あ、バーナビーさん!おつかれさまです。
実はこの少女、ワイルドタイガーに会いたいらしくて。」


そう言った警備員が指差す少女を見ると、少女はこちらに指を向けて一言呟いた。


「バニーちゃん。」

「....。」











(間違いなくおじさんの知り合いだ)

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