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MAIN-Dream-
02


気が付いたら雨に打たれていて、ひどく寒かった。

自分が今まで見て来たものと違う街並みに戸惑い、当てもなく歩いていた。

どこまで行っても見慣れた高い塀ーヘルズ・ゲートはない。

立ち止まって空を見上げても自分が死んでしまった時に流れる星は見当たらなかった。







「...夢。」


こちらに来たばかりの時の、ごく最近の出来事。

頭が一気に覚醒してしまったので、いつもの服に袖を通しながらおもむろに時計を見ると8時を回っていた。


「...いっぱい寝ちゃった。」


リビングへ行ってもこの家の主人はおらず、代わりにラップのかけられた朝食と走り書きのメモと財布が置いてあった。


「虎徹の財布。忘れてる。」


とりあえず用意されていた朝食に手をつけながらそれをどうするべきか考える。










(....持って行こう。)

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あきゅろす。
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