[携帯モード] [URL送信]

MAIN
あの子とカッター





―――きゃあああああああああ!!


「十代目!」

「ツナ!」

「獄寺くん!山本!、鈴原さんが!」

「何……してんすか?」

「おい、ツナ。何してんだよ。」


ツナ!!!


「……え?」


何もない。
何もおきていない。
鈴原さんが突然叫んだだけ。

なんとか状況を把握しようとみんなの視線をおう。

まずは鈴原さんの手首。
―――何もおきていない。

次に俺の足元。
―――何も落ちていない。

最後に俺の手。
―――何もついてない。


・・・・・・何を見てイるの?


「…山本?」


どうしたの、と続けようとした。
続かなかったのは拳が飛んできたから。
身体への衝撃で俺は尻餅をついた。
精神への衝撃で俺の腰はあがらなかった。

殴られた頬に手を当てたまま俺は呆然としていた。


なんで? どうして?


「見損ないました、十代目。………いえ、沢田さん。」

「お前がそんなやつだとは思わなかった。」


向けられた今までうけたことのない冷たい視線。


分からない。


俺が座り込んでいる間にその場にいた奴らは鈴村さんを囲んで移動を始めた。





 



「ツナ……。」


そこには貯水タンクの後ろからでてきたリボーンがいた。


「やぁリボーン。見てたんだろ?」

「あぁ。」

「説明…お願いしてもいいかな?」

「構わねぇぞ。」


取り敢えず、


「ふたりとも!!そんなとこいないで降りてきな!!」


綱吉が見た先にはフェンスの上に座っているコロネロと


「久し振りだなコラ!」


ファンタズマによって宙に浮いているマーモンがいた。


「……相変わらず綱吉に幻術は効かないようだね。」


「ふたりとも久し振り。一週間ぶりかな?身体の調子は平気?変な所とかある?」

「別段気になる所はねぇぜ、コラ!」

「平気さ。まぁいきなり前と目線が変わったから多少の違和感は残るけどね。」

「違和感は慣れしかないよ。もともとはそれが本当の目線なんだから。……でも、本当に戻れてよかった。」

「綱吉。会う度にそれ言ってるよ。
……それに、今はそんな話している場合じゃない。」

「そうだぜ、コラ!」

「そうだね。でもまぁ…家帰るわけにも行かないしなぁ…。
しょうがない。」








(ジュースでも買って)
(神社にでも行こうか)


次へ
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!