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緑と水色


電話をしながら歩くリボーンについて行くと、大きな扉があり、そこを通り抜けると2人の少年と普通の扉の大きさだが見てわかるほどに頑丈に作られた扉が目にとびこんできた。

その二人はまるでおかしなものを見てしまったとでもいうように、口から声を絞り出した。


「嘘だろ、コラ...。」

「科学的に考えてありえない...。」


「ならこいつは科学的にも常識的にもありえないような、とんでもねえびっくり人間だった。そういうことだ。受け入れろ。」


唖然呆然と立ち尽くす二人の少年にしれっと言葉を返すと、恐らく自分だったら受け入れられるわけのない理由をいとも簡単に受け入れて各自納得し始めた。
なんだか凄くバケモノ扱いされてる気がするんだけど、と隣で聞こえたが空気を読んで聞こえないふりをしておいた。








「改めて、久しぶり、コロネロ、ヴェルデ。
黒崎くん、朽木さん。金髪のほうがコロネロで緑がヴェルデね。
で、彼は黒崎一護くん。で、もう一人女の子がいて、その子は朽木ルキアさん。」


朽木さんは死神で黒崎くんは死神代行兼現役高校生。そう説明を付け加えると緑の少年、ヴェルデがひどく興味深いといった様子で、こちらを観察していた。その姿は某局長を彷彿とさせた。
そんなことを考えているとヴェルデが口を開いた。


「ところで何故君たちは手を繋いでいるのかね。」

「ん?...あぁ、リボーンと手を繋いでる間はアルコバレーノたちに俺の姿が見えてるみたいだからさ。」


そう言って一度リボーンから手を離すと見事に見えなくなったようで、コロネロが眼を凝らして頑張っていたがしばらくすると諦めて、マジで見えねぇぜと吐き出した。それを確認してから再びリボーンと手を繋ぐ。
するとヴェルデが「トリニセッテと...」やら「おしゃぶりの....」やらブツブツ言い出し、なにやら脳内で解析を始めた様だった。


「ところでリボーン。皆はどうだった?」

「風がこっちまで飛んでくるのに半日かかるそうだ。ユニとパシリはもうこっちに向かってる。
バイパーは任務中だが今夜中には帰ってくんだろ。」

「じゃあ結局明日までは無理っぽいね。」

「そうみてぇだな。」










うん、でも大丈夫だね




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