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再会


「ここだよ。」


飛行機を降りて交通機関をいくつも利用し、かなり入り組んだ裏路地を迷うことなくスイスイ進んでいく綱吉の後を、珍しいものに目移りしてしまっているルキアの手を引っ張りながらついて行くと、綱吉はピタリと足を止めて扉を指さす。


「何だ、ここは?」

「バー...酒場だよ。」


待ち合わせをここに指定したんだ。

不良の溜まり場みてえな場所だな、と感想を言いながら扉を引き開ける。


「ご名答。」


扉を開けた瞬間、大量の視線と殺気。
オレンジの頭の自分は輩のいいターゲットなのだろう。


すると突然目の前に全身黒のスーツの10代半ばくらいの少年が近付いて来た。


「お前が黒崎一護だな。」

「...お前は?」

「リボーンだ。
話は聞いている。...後ろのそいつにな。」









所変わってリボーンと名乗る少年に連れられてカフェのような場所にいる。
目の前に置かれたコーヒーの匂いが鼻を擽る。


「リボーン、俺が見えるの?」


慈しむように、愛おしそうに綱吉が声をかけるがそれに対する返答は返って来ない。


「見えねえし聞こえねえ、か。」

「...あぁ。ギリギリ気配だけを、ツナともう一人分感じる。そんな程度だ。」

「...そうか。」



「一護くん、リボーンに片手を机の上に出すように言って貰える?」



「リボーンの片手を机の上に出して欲しいそうだ。」


そう告げると、怪しみながらも左手を机の上に置く。
それを確認した綱吉がその左手の上に自らの手を重ねると、リボーンは僅かに身体を硬くし、その直後、今迄とはうって変わり少年のような顔で綱吉のことをしっかりと見据え、一言だけ言葉を発した。











「このダメツナが」
(それはひどく懐かしい響きだった)




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あきゅろす。
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