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視覚の真実
神社の賽銭箱の奥の階段に腰かけ、第一に口を開いたのはリボーンだった。


「とりあえず、俺に見えたのはこうだ。」


そう言って説明を始める。


「ツナとあの女が一緒に屋上へ来た。
女がツナに告白。
ツナが断った。」

「うん。まあタイプじゃないからね。
そしてそこで突然鈴原さんが叫んだ。そして俺の護衛という名目でこっっっそりついて来ていた獄寺くんと山本が屋上に飛び込んで来た。」


そこでリボーンが口を挟んだ。


「そして獄寺たちが入ってくるその瞬間、突然ツナの手とあの女の手首が血で濡れて、ツナの足元にカッターが落ちていた。」

「あれは幻覚さ。あの女、意外にも幻覚の力はあるらしい。」

「面倒だぜ、コラ!」


そうだねー、なんて他人事のように生返事を返すと3人からジトッとした眼を向けられてしまった。
それにしても山本は力が強い。と思いながら先程買った炭酸飲料を頬にあてる。


「おそらく、あの反応からすると獄寺と山本は最初から幻覚にかかってただろうな、コラ!」

「だろうね。...ふんっ。右腕だ何だって騒いでいたくせに、女なんかにコロッと騙されてざまあないよ。」

「...どちらにしろ、あの女は元からツナを嵌めるつもりだったってことだろ?」

「あぁ、だろうね。僕たちの大空を傷つけようだなんて、報復が必要かな。」


マーモン怖ーい、とまた軽口をたたきながらぬるくなったジュースを飲むとため息をつかれた。なんだってんだ一体。


「でも駄目だよ、殺したりとかは。復讐者来ちゃう。」











(面倒ごとは)
(大嫌いだ)


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あきゅろす。
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