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秩序と排除
終わった書類を提出して、新しい書類を請求すると、初日だからもう構わないと断られ、代わりにと言い渡されたのが隊舎内の見学・把握という名の散歩。そして案内人が
「ツナクーン!どうしたの?覇気がないけど。マシマロいる?」
「なーんでここにいるかなー。」
「あはははー!」
そうだよ。確かに俺が未来で殺したさ。
「隊舎...ですか。」
「あぁ。あと店とかも覚えておけ。
こいつは案内役の千花(せんか)だ。」
「千花白蘭です。ヨロシク。」
隊長にこいつを紹介されたのは記憶に新しい。
隊舎の案内は軽くで済まし、俺に割り当てられている部屋に白蘭を連れ込んだ。変な意味はない。目の前の白いのは頬を赤らめ期待の眼差しでこちらを見ているが、そんなのは気にしないで溜息をひとつついてから言葉をかける。
「白蘭は俺の世界だとまだ生きてるんだけど。」
「パラレルワールドの僕は生きているだろうけど、違うパラレルワールドでの僕は死んじゃったからね!」
「...それは俺への嫌味か?」
「まさかー!綱吉クンに殺してもらえて僕は嬉しいと感じているよ?」
マゾヒストか....。
「白蘭がここにいるってことは、俺の部下たちもこっちにいるってこと?」
「うーん、まあ何人かボンゴレで見たことある子がいたよ?」
「...正直な話、地獄に落ちたと思ってた。
俺も、お前も。」
「うん。僕もちょっと思ってた。」
「でも落ちてない。でも真央霊術院で教わった。」
生前、残虐な行いをした虚は死神に倒された後、地獄へ送られる。
「...虚になったわけじゃないからセーフ、ってことでいいのか?」
「まあ、善悪の定義なんて曖昧なんだからラッキーって考えておけばいいんじゃないかな♪
あ!あと綱吉クンに教えておかなきゃいけないことがいくつかあるんだ!」
「なに?」
「まず、この尸魂界にきた人達は生前の記憶を持っていないらしいよ。」
ツナクンや僕たちは特別ってことかな、と笑っている白蘭。
「...俺の部下たちも記憶持ち、ってことか。」
「だろうね。よくつるんでいるのを見かけるよ。
あと、記憶持ちっていうのはバラさないほうがいいよ。中央四十六室にばれちゃったら、たぶんお払い箱行きだろうから♪」
(死にたくないなら)
(気を付けてね♪)
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