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天才の邂逅


「本日より十番隊配属になりました、沢田綱吉です。」

「話は聞いてる。
十番隊隊長、日番谷冬獅郎だ。」

「私は副隊長の松本乱菊。よろしくね!」

「はい、よろしくお願いします。」


第一印象は平凡、その言葉が似合いそうなやつだと思った。
だが、一見でそう決め付ける訳にはいかない。本来なら新入隊員がまとまって最初に挨拶に来る。沢田がひとりで挨拶に来た理由。

時期外れの新入隊員

真央霊術院を半年で卒業したこいつは天才と呼ぶのに相応しいのだろう。ついでに言うと、人望もあるらしい。真央霊術院のときも、入隊したての今日という僅かな時間で、こいつは数十人と話し、打ち解けているようだった。


「入隊してすぐはほとんど書類整理だ。」


はい、と言って松本が控えていた書類を渡すと、沢田はペラペラとめくりながら目を通していった。その横で松本が軽く説明をする。


「わからない事があったら何でも聞いてね!」

「はい、ありがとうございます。」

「あ、あと机は」

「大丈夫です、既に伺ってます。」

「あらそう!良かったわ!」

「...では失礼します。」

「あぁ、頑張ってくれ。」


終始笑顔を絶やさなかった沢田。緊張している様子もなかった。慣れているようだった。俺が子供だからと舐めているようにも見えなかった。


「なんかちょっと変わった子ですよね。雰囲気、っていうか。」

「....。」

「...隊長、聞いてます?」

「あいつのこと、しばらくの間気にかけてやれ。」

「はい!!勿論そのつもりですよ!!」








(二人の天才)





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あきゅろす。
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