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―あの頃とペンギン―





「ツナぁvV、今日はパパといっぱい遊ぼうなぁvV」

「うん!」


3歳の時、遊びという名目で父さんは射撃やら体術やら教えていた。
小さい頃から何でも出来ていた俺は



「できないよぉ」

「ツ、ツナ!泣くな!そうだな!
ツナにはまだ早かったな!
パパが悪かったんだぞ、ツナぁ!」


出来ることを隠していた。
父さんの本職を、…自分の血筋を知っていたから。


「実はパパはな、世界中をまわって交通整備をしてるんだ!!」

「すごいんだね!」


嘘付け。


「おぅ!でもな、また明日から仕事があるから今日いかなきゃいけなくなっちゃったんだ・・・。」

「・・・いつ帰ってくるの?」

「わからんけどな、手紙出すから寂しくないぞ!」

「ツナね、写真のついたお手紙送ってほしい!」

「もちろんだ!だからママに心配かけるんじゃないぞ?」

「うん!」


心配かけてんのいつもお前だけどな。
だが、父さんのおかげでこの生活がおくれていることも事実だから、一応感謝はしている。


「ツー君!」

「なぁに?」

「パパからお手紙きてるわよぉ。」

「本当!?」

「絵葉書ね。これは、ペンギンさんがいるから南極かしら?」

「じゃぁお父さんはペンギンさんのこうつうせいびしてるんだね!」














(ありえないだろ)
(普通に考えてよ)


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