君との楽園/スネハー
誰の影と重ねてる?
私は今とある先生と付き合って5年ほどになります。
ホグワーツも後少しで卒業……。
少し寂しいと思うこの頃。
「先生ー!今日も予習したいのでお願い出来ます?」
廊下ですれ違った先生とは陰険な顔立ちのセブルススネイプ教授だった。
「別に構わないが、君は予習しなくても完璧ではないのかね?」
スネイプのちょっと嫌味が入った言葉にむっとハーマイオニーは拗ねた。
「……。先生私が会いに行きたいの知ってるくせに!」
ハーマイオニーは珍しく剥れてしまった。
「……。(似ている、どことなく彼女に……。)」
「先生……?」
スネイプは考えごとをしてしまい、はっと我に返った。
「なんでもない。」
彼女、リリーエヴァンスに重なるのはどうしてだろう……。
彼女もまた秀才で、ハーマイオニーと同じくなんでもこなした、違うのは髪型と目の色か……。
「もう!先生ったら!今日は変ですよ?どうかしたんですか?」
「何でもない!」
「私、誰かに似てますか?」
「なぜだ?」
「先生がそういうふうな顔して考えごとしていたから。」
やはり、鋭い……。
「いや、何でもない。」
君は、君意外の誰でもない。
君は君だ。
スネイプはハーマイオニーに気づかれないようにふっと微笑んだ。
誰の影と重ねてる?
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