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君との楽園/スネハー
小さな幸せ
今日もホグワーツに寒々しい木枯らしが吹き荒れる。
ちなみに雪まで振りだした。
ハーマイオニーは午前中の授業が終わると急いで地下炉へと向かうのが日課になっている。
それはスリザリンの生徒も知っているほど公認だった。

「先生、居ます?」
コン、コンと軽くノックをすると中から何時もの低い声がした。
「ああ、はいりたまえ。」
「先生……今日はって何してるんですか!」
ハーマイオニーはスネイプの行動に驚き思わず声が裏返る。
「ああ、たまたまいい紅茶が入ったので、そろそろ君がくると思ってね、紅茶を淹れてみたんだが……声が裏返
るほどびっくりしたかね?」


「当たりまえですよ、普段は私が淹れるんですから!」

「たまには善かろう、まあ飲んでみなさい。」
「い、頂きます。」

ハーマイオニーは恐る恐る紅茶を含んだ。
「……!美味しい。」
思わず笑みが溢れる。
「そうか、それは良かった、今日は寒いからな。」
「ありがとうございます。」

「今日はいつも手伝いをしてもらっているからな、それの礼だ。」



「先生……好き。」
ハーマイオニーはそういうとスネイプに抱きついた。
「……つ……。」
スネイプはかなり恥ずかしそうに抱き寄せる。
「先生……先生は私だけの先生だから……」
ハーマイオニーはいつもよりも甘い声で囁く。
スネイプは更に顔が火照った。

「わかっている」



こうした小さな幸せが続けばいいのに。




end.小さな幸せ

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あきゅろす。
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