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小説
※<ガゼバン>スコプトフィリア




晴矢が秘密にしている出来事がある。
それは私だけが知っている。


私は二七歳になる。
晴矢も二七歳になる。
ヒロトも同じく二七歳になる。
晴矢とヒロトと三人で同棲をしている。
学生の頃に三人で住もうねとヒロトが案を出した時から既に三人で同棲することは決まってあった。
学生の頭では、親が居ないから好き勝手にできると思いを膨らましていた。
しかし現実は甘くないのであった。
親が居ないから飯は自分らで作らなければならないし、掃除、洗濯、節約、気にしなかった金銭面も大人になれば降りおりてくることは学生の私らに知るよしもなかったのだ。

ヒロトは銀行員
晴矢は警察
私は美容師

まあ、自己紹介はこんなもんだろう。

それなりに私らは生計を立てられている。
いつこの三人が彼女を作りこの同棲生活抜けれるか自分次第である。
ヒロトはとある同僚の女に気にかけている様子。
晴矢はヒロトに酒を呑ませながら男は勢いだ告っちまえと余計なお世話を晴矢はヒロトに浴びせる。

この三人の中で先に出ていくのはヒロトだな。
晴矢、私もまだ女に惚れてないのだからヒロトが先だ。
そうなれば嬉しい。
早くヒロトが出て行けばいい。
私は晴矢だけ興味がある。
ヒロトみたいにまともな人間は理解出来なく私らを見たら発狂して騒ぐだろう。


さて本題に戻そう。
晴矢は隠している。
私はそれを知っている。

私らの隣の家は女子大生が住んでいる。勿論女子大生は両親と暮らしている。
晴矢の部屋に窓がある。
晴矢の部屋の窓を開けると女子大生の部屋が見える。
晴矢は暇があれば女子大生を自分の窓から覗いて見ている。しかも変な機械いじり、イヤホンを耳にあてながらだ。
どんなイヤホンかと私も耳を当てたところ、これは盗聴機だ。
つまりだ、女子大生の部屋に盗聴機が仕掛けられ、その盗聴機をイヤホンに通しながら晴矢は聞いているのだ。
職は警察官の癖にやってることが犯罪だ。
しかしそれだけじゃない。
女子大生が服を着替えてる所を見ると晴矢は興奮して自身を扱いではあはあ息を漏らしながら達しているではないか。
私は笑った。
傑作だ。
とんだ変態が近くにいる。
晴矢が女子大生を覗いてる間私も晴矢を覗いてる。
どうやって覗いてるかって?
晴矢の部屋に監視カメラと盗聴機を私が隠して入れてるからだ。
君は女子大生を見ている間私も君も見ている。
君が女子大生に興奮して自慰してる時も私も君の変態に興奮して自慰をしている。
ふはは、君も女子大生と同じことを私にされている。


ヒロトが私らの二人を知れば精神が狂うだろう。
ヒロトはいつだってまともだ。
青信号しか渡らない。車など走ってなくても赤信号だから渡ろうとしない。
募金運動を必ずする。
小さい子が見るようなテレビで泣いている。
ああ、こいつはまともだ。
君の常識な行動を見れば一目瞭然。

警察に行こう?

こう言われるのは目に見えている。

だから早くヒロトが結婚してくれでばいい。

ヒロトが居なくなれば、私は晴矢を徹底的に監視が出来る。
風呂、トイレ、居間全てを監視カメラ、盗聴機を設置して晴矢を見て熱くなる自身を抜きたいのだ。




「ヒロト彼女できたのか?くっそー悔しいが、おめでとう!」


「ありがとう、晴矢。」


ふふ、あともう少し。





end







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