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「あれ、朋季じゃん」
「ん?おぉ、透矢もサボりか?」
屋上の給水塔に寄りかかっていたのは、幼馴染みの安永朋季。幼稚園の頃から家が隣同士で毎日欠かさず遊んでた仲だ。まぁ腐れ縁ってやつだな。
朋季に近寄り、隣に座った。
「あぁ……入学式なんてメンドイ」
「だよなー…って、お前また喧嘩してきたのか?」
「まぁな。しつこいんだよ、他校の奴ら」
「こんなに傷付けて……折角白くて綺麗な肌が可哀想だぜ?」
「いへっ……っん…?ソコ、くすぐってぇよ」
朋季が頬をギュッと掴んだ。次に手の甲が首筋を滑り、くすぐったさに俺は首を竦めた。
俺の反応が面白いのか、そこをしつこく触れてくる。
「お前…変態かよっ」
「ははっ。そうかも、な。…でも透矢だけだよ、こんな事するの」
「へっ?」
冗談で言ったつもりだったが、まんざらでもない朋季の顔。
止まる手。互いの視線がぶつかり合い、微妙な空気が漂っていた。
なんだよこの沈黙。朋季ってこんな真剣な顔したことあったか?
俺はそんな表情知らない。
「良い雰囲気の所申し訳ないけど」
「「っうわ!?」」
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