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君と私と燕子花
行動

はぁ…

トランプの一件からピエロの視線が痛い。完全に目をつけられました。


「ゴン、レターもっと前に行こう」


ナイスタイミングです!!


「あいつ殺しをしたくてウズウズしてるから」


キルア君が言った通りあの人は…今から人を殺すでしょう。

とにかく、ピエロから早く逃げたい。なるべく遠くに。













(…霧が濃くなってきましたね)


絶え間無く聞こえてくる悲鳴。
ただの罠ごときに引っ掛かるなんて甘いですね。




――ピリッ…


「…ッ」

「どうしたの?」

「いや、なんでもないっす」


最悪です…ホントに後ろの方でピエロが暴れ始めました。ここは離れてるから被害はないですけど。







「ってぇ――――!!」






「!!」

レオリオさんの叫び声


「レオリオ!!」

「ゴン!!」


叫び声を聞いて、ゴン君がUター……ん?





あ、れ?




「レター…さん?」





…私は何故かゴン君の腕を掴んでいた





「行かないで」





突然口から出てきた言葉。


なに言ってるんでしょう?

なに引き留めてるんでしょう?


邪魔が減るからいいじゃない。

この子が死んだって私には関係ないですし、メリットばかりの筈。



「…行かないと」


それはピエロの所に

まっすぐな目で私を見つめる。


そんなの自殺行為。

なんで殺されにいくのですか?

この子…ゴン君は一体…?


「あ、ごめんな…さい」

考えるのをやめて、あわてて手を離した。



「……」






ゴン君はそのまま走っていってしまった。

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