君と私と燕子花
忍耐
……暇です。
一体いつまで走るんでしょう?もう6時間は走っているというのに。
一時試験の内容は忍耐力のテストですかね?
楽なのでいいですけど。
「は…はぁ…はぁ」
とりあえず疲れたふりをしておく。今回は弱い少年を演じようと思います。
集団の後ろの方でゆっくり走っていると
「あ!レターさん!!」
…最悪ですね
ツンツン頭のゴン君とおじさん。あ、金髪のクラピカさんが居なくなって銀髪の男の子が増えてます。
「ども」
「良かった、会場に着いたら居なくなっちゃうんだもん」
「ゴン、こいつ誰?」
初対面にこいつって失礼ですね。
「えっとね、レターさん」
「うっす」
「ふーん」
…何なんでしょうか?
「オレはキルア」
あぁ、自己紹介はしてくださるんですね。
「よろしくっす」
ひとまず適当にあしらっておく。早く立ち去りたいです。
そもそもなんでこんな人達と知り合わなければいけないのでしょうか?
「絶対ハンターになったるんじゃ――――!!」
受けなければ良かった。
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