読み物 中等部の一日パート15 イオンが巻き添えをくったことによって、術合戦にアニス、アリエッタ、シンクが参戦してしまった。 フローリアンは倒れたイオンの側に行き心配そうに覗き込んだ。 そんな一部始終を見ていて呟いた人物が約一名。 「流石にこれ以上はまずいですねぇ……ハロルド♪」 「ん〜?何か用??」 安全地帯に避難済みだったハロルドはジェイドを振り返って聞いた。 「あなたならこの騒ぎを収めるなんて朝飯前ですよねぇ?」 「嫌よ」(即答) 「まだ何も言ってませんが?」 「こーんな面白い事を止めさせるなんて、あたしは嫌よ!」 ハロルドは目をキラキラ輝かせて騒ぎを見守っている。 それに気付きジェイドは小さく溜め息を吐いて懐から分厚い紙の束を取り出した。 「それは?」 「あなたが欲しがっていた論文ですよ♪」 にこやかに笑ってジェイドはヒラヒラとハロルドの目の前にちらつかせた。 「いいわ、この騒ぎを止めればいいのね?」 「はい♪その通りです☆」 ハロルドはジェイドと固い握手を交わした。 『交渉成立』 「聖なる意思よ、我が仇なす敵を討て!!…ディバインセイバー!!」 ハロルドの攻撃が容赦無く生徒達を襲った。 [前へ][次へ] [戻る] |