She is queen.〜その女、最強につき〜
ある日の放課後@
「ねぇお姉ちゃん、久しぶりにお姉ちゃんとカラオケ行きたいな」
帰り道、蘭の腕を組んで楓が言った。
妹の言葉に蘭は少し考えて、「そうだな…久しぶりだし、構わんぞ」と微笑んだ。
後ろにはいつもの如く跡部達がいて、二人の会話に思わず突っ込んでしまった。
「…蘭てカラオケ行くん…?」
「イメージねぇよな…」
ヒソヒソと話していても聞こえていたらしく、蘭がくるりと振り返り不敵に笑んだ。
「貴様らも来るか?」
「…え…」
「嫌なら結構」
「お姉ちゃん、歌上手いんですよ〜」
「おれ行くー」
「行かねぇとは言ってねぇ」
「フッ…」
そうして大人数でカラオケ店へと向かったのであった。
「何歌うんやろ…?」
「全然イメージ湧かねぇ!」
「お姉ちゃん歌って!」
「うむ」
楓に言われて曲を入力する。
数秒後、メロディが流れてきた。
「こ、これは…っ!」
「歌姫…歌姫がおるで…泣けるわ…!」
「上手すぎだぜ…」
「俺、感動してますっ!」
「ウス」
「この人何でも出来るんですか…」
それぞれが蘭の歌声に感動する中、跡部は固まっていた。
「あまりの感動に言葉もないんか?」
「あーん?んなわけねーだろ!」
「顔赤いで?」
「部屋が暑いんだよ!次は俺様だ!テメェら、俺様の美声に酔いな!」
照れ隠しか、歌い出す跡部に苦笑する忍足は、相変わらず仲の良い姉妹を眺めてドリンクを口に運んだ。
「(蘭てほんま読めへんわ…)」
蘭の特技が読めない一同でした。
xxx
選曲や歌声のイメージは皆様にお任せします☆
(091205)
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