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狂鳴
2 #01
「要クン、優クン、また明日ですぅ。」
「おぅ、またな、ヒナちゃん。」
「またね、ヒナちゃん。」
 放課後、夕日で朱く染まる教室。いつものようにヒナちゃんに手を振る。
「さて、と。帰るか。ニヤニヤしてないで行くぞ、優。」
要はさっさとカバンを持って歩き出す。
「ぇ、ちょっ、待ってよ要ぇ〜。」
「ったく、早く来いよ、置いてくぞ〜。」
僕の言葉もお構いなしに、要は楽しそうに笑いながらいつもの如く手をひらひらと振って教室を出ていく。
「おい、ちょっと待てって。」
急いで帰る準備を済ませ、カバンを持って要に追いつくべくダッシュする。と、
「ワッ!!」
要が教室の戸の陰から飛び出した。
「わぁッ!」
ガシャーン
「いってぇー。酷いよ要ぇ〜。」
くっくっくっと要の笑い声。
「おまえ、なにも驚いて机にダイブするこたぁねぇだろ。」
「ンなこと言ったって、おまえなぁ……。」
要はヒーヒー言いながら腹を抱えて笑っている。少しは怪我を心配しろ。そして机直すの手伝え。てかおまえ、そんなに今のが楽しかったか。
「うん、サイコー。優、グッジョブ!」
笑いながら僕に向かって親指を立てる。つか、コイツ笑いすぎて泣いてやがる……。
「おい…帰るぞ要。」「あははははは…あ゙ー腹痛ぇ。そんじゃあ、帰りますかぁ。」
帰りますかぁ。じゃねぇっての全く…ちょっとはこっちの身を考えろ。

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あきゅろす。
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