page:1 学校からの帰り道。 今日は生徒会の仕事が会ったから 帰りがいつもより遅くなってしまった。 でも、やっぱり1人の時は 考え事が増えるわけで…。 私には二人の弟がいる。 1人は1つ下、 もう1人は数えるのも面倒なくらい下だ。 所謂、幼児だね。 母さんはこの間死んだ。 車に跳ねられて即死だった。 父さんの震えた声を聞いて ただただ呆然としていたが 父さんが静かに涙を流しているのを見て やっと受け入れることができた。 あぁ、母さんはもういないんだって。 『(…でもやっぱり何だかんだで私もまだ 受け入れきれてないんだろーな。)』 そんなことを考えていると 家にはあっという間に着いた。 玄関を開けて中に居るであろう弟たちに 帰ったという挨拶を溢す。 だが、 『…どうしたんだろ、返事がない。』 鍵は空いていたから恐らく居るのだろうと思う。 でも、少し不安になりながら急ぎ足で居間へと向かった 『ただい、ま』 ら、 『…誰、その人。』 居間に居たのは父さんと弟の拓也と実、 そして、煙草を吸ってる如何にもヤンチャしてそうなお兄さんだった。 [次へ#] [戻る] |