吸血鬼シリーズ 2 それは、先ほどまで可愛い寝息を立てていた小さな旦那(蝙蝠ver.)だった 羽根についた小さな手でこしこしと目を擦りながら、寝ぼけ眼でこちらを見つめていた そんな小さな旦那の声で行為が中断されたことにより、俺様は無理矢理旦那を押しのけ起き上がると 「ごめんね?何でもないから、もう一度おやすみ?なんなら、俺様の枕の上で一緒に寝てもいいよ?」 と告げると、小さな蝙蝠はパァッと顔を明るくさせ 「まことか!?」 と喜んだ そんな可愛い小さい方の旦那を手で掬い取るようにして乗せると俺様の枕の上に下ろした すると、小さな蝙蝠は人間の姿になり 「べんがしゃしゅけをだきしめてねてあげるでごじゃる」 なんて可愛い事を言ってくれた しかし、いくら小さくても蝙蝠から変身すれば素裸だ いつもならすぐに服を着ろと怒るとこだが…今大きな旦那と二人きりになるのは明らかにまずい そう判断した俺様は 「う…うわー。嬉しいな!!じゃあ、お言葉に甘えて…」 と素裸の小さな旦那の横に寝転がった すると、大きな旦那も 「ず、ずるいでござる!!ならば某も…!!」 と言って、小さな旦那とは反対側から俺様を抱きしめてきた 正直、このベッドはシングルなので、3人で寝たらかなりキツイのではあるが… されるがまま襲われるよりはいいと判断し、俺様はそのまま眠りにつく事にした まぁ… 次の日、俺様が身体中をギシギシいうのではないかという程痛めたのは…言うまでもない [*前へ] [戻る] |