吸血鬼シリーズ 2 しかし、今は楽しい花火の時間 「さっ。続きの花火でも…ってあれ?もう線香花火しかないや」 気を取り直して、花火でもやろうと袋をみると、数十種類あったはずの花火はもう一袋しか残っていなかった 「これは…どうやるのだ?」 旦那は線香花火のぴらぴらした方を下にして持っていた 「旦那。それ逆。そっちを持って、こっちに火つけるんだよ」 「何!?それではぷらぷらしてしまうではないか!!」 「そうなんだよ。その先に丸く玉が出来るんだけど、それがかなり落ちやすくてねぇ…。あっ、旦那。勝負しようか?どっちが長く残しておけるか」 「うむ!?勝負とあらば、負けるわけにはいかぬな!!」 「んじゃ、いくよ?せーの」 俺様達はこの時間が、それはそれは楽しくて… 「おっ、火がついたぞ」 その時間はとても短く 「あっ、俺様のも…見て見て!!パチパチし始めた!!」 それでいて、とても幸せで 「そ、某のもなにやらパチパチし始めたぞ!?おっ、おぉ!?佐助!!これは凄いな!!」 こんな時間が 「あぁ、落ちちゃった…。さぁ、次々♪」 「ぬ!?某もやるぞ!!ちゃんと残して置けよ!?」 「さぁ?どうかなぁ?」 ずっと続けばいいと思った しかし、運命は残酷に廻る…廻る… [*前へ][次へ#] [戻る] |