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吸血鬼シリーズ

しかし、今は楽しい花火の時間

「さっ。続きの花火でも…ってあれ?もう線香花火しかないや」

気を取り直して、花火でもやろうと袋をみると、数十種類あったはずの花火はもう一袋しか残っていなかった

「これは…どうやるのだ?」

旦那は線香花火のぴらぴらした方を下にして持っていた

「旦那。それ逆。そっちを持って、こっちに火つけるんだよ」

「何!?それではぷらぷらしてしまうではないか!!」

「そうなんだよ。その先に丸く玉が出来るんだけど、それがかなり落ちやすくてねぇ…。あっ、旦那。勝負しようか?どっちが長く残しておけるか」

「うむ!?勝負とあらば、負けるわけにはいかぬな!!」

「んじゃ、いくよ?せーの」

俺様達はこの時間が、それはそれは楽しくて…





「おっ、火がついたぞ」

その時間はとても短く

「あっ、俺様のも…見て見て!!パチパチし始めた!!」

それでいて、とても幸せで

「そ、某のもなにやらパチパチし始めたぞ!?おっ、おぉ!?佐助!!これは凄いな!!」

こんな時間が

「あぁ、落ちちゃった…。さぁ、次々♪」

「ぬ!?某もやるぞ!!ちゃんと残して置けよ!?」

「さぁ?どうかなぁ?」

ずっと続けばいいと思った



しかし、運命は残酷に廻る…廻る…





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