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短編小説@
竹と狐(オマケ)
――漢祭りから数日後…


ガサゴソッ
押し入れの中を漁る

…あれはどこへやったか…

「おっ、あったあった…」

「だーんな♪」

びくんッ

「さ、ささ、佐助!?」

急に現れた忍に心臓が飛び出るかと思うほど驚いた

「何してんの?探し物?」

「い、いや…対した物ではない!!気にするな!!」

「……ふーん?」

佐助は明らかに不審がっている

ま…まずい…
話をそらさねば…

「そ、それより、佐助は某に何か用があったのではないのか?」

「あっ、そうそう。城下で今噂の美味しいお団子を買ってきてみたんだけど食べるかなぁ…と思って」

「何!?団子とな!?それはもちろんいただく…」

「でもその前に、ちゃんと手洗って来てね?その間に俺様は準備して来るから」

「わ、わかっておる!!!」

「んじゃ……、ちゃんと洗ってよ?」

「大丈夫でござる!!」

佐助が出て行ったのをしっかり確認し
押し入れから目当ての物を取り出した


狐の仮面


ぎゅっと胸に抱き締めて呟いた

「狐の物の怪殿…。見ておりますか?某は…強くなりましたぞ…」


あの時某を連れ出してくれた
大切な大切な方
貴方は今

どこにおられるのですか…?


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