短編小説@
勘違い(オマケ)
「さ、佐助は…かすが殿の事が好きなのではないのか…?」
「あぁ…かすが?」
「……呼び捨てであるし…」
「ははっ。何々?やきもち?嬉しいなぁ…」
「ち、違ッ!!」
「照れなくてもいいじゃない♪まぁ…かすがの事は、同郷の忍として好きだよ」
ズキッ
「や、やはり佐助はかすが殿が…」
「違う違う!!それは誤解だって!!」
「では…なぜかすが殿を…」
「あいつ、からかうと面白いじゃない?あの反応が楽しいだけで、かすがに対しての恋心なんてのは有り得ないよ!!」
佐助は
(まっ、本当は旦那に嫉妬させたくてやってるんだけどね…)
と心の中で呟いているのは秘密…
「……そうか…」
「旦那。俺様が愛してるのは旦那だけだから…」
「あ、愛などと…は、破廉恥なッ!!」
「なーに言ってんの♪俺様達、恋人同士になったって言うことは、あーんな事やこーんな事もするんだから♪こんな事で破廉恥なんて…」
「あ、あんな事やこんな事とは…何だ?」
「………えっ?旦那、それ本気で言ってんの?」
「???……なにをだ?」
「……はぁぁぁ。先が思いやられるぜ…」
佐助は心底ため息をつく
「だ、だから何がだ!!!」
幸村は本気でわかっていないようだった
「……ははっ。別に何でもないさぁ〜…。まっ、恋が実っただけでも、今はよしとしましょうかね!!!」
佐助は大きな期待を少し諦めながらも
幸村は腑に落ちないといいながらも
2人は笑う
幸せそうに…笑う
―――その頃のかすが…
「さ、猿飛佐助…。私のこの怒りはどこにぶつければ良いというのだぁぁぁ!!!まったく…毎度毎度私に嫌がらせなどして来て…何がしたいというのだ……。蛇の玩具に騙される私が悪いのか……。いや!!あれは猿飛が…」
「…どこです?わたくしの美しき剣…?」
「け、謙信様(ハート)」
謙信に会った途端
先ほどまでの怒りなど
どこかへ消え飛んでしまうのであった
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