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十二月シリーズ
如月と卯月※
スカ表現が含まれますので、閲覧の際はご注意下さい。




「莎良ー…もう寝た?」

二段ベットの下段、背中合わせに寝ていた莎良に振り返って小さく声をかける。

「…いや」

小さな返事が返ってきて、莎良もこっちを向いた。
瞳の色だけはお揃いの、翠の瞳が僕を見る。

「何か眠くなくなっちゃった…莎良も?」

じっと見つめると、コクン、と莎良も頷いた。

「どうしよう…。起きたらお母さんとお父さんに迷惑かけちゃうしね」

もぞもぞと布団の中を移動して、莎良の額とくっつくくらいの距離で呟くと、ほんの一瞬だけ莎良の冷たい色をした瞳に熱がこもったような気が…した。

「…気持ちいいことする?」

いつもの静かな声を漏らした莎良が、すっと伸び上がって僕の頬にちゅっとキスを落とす。

「莎良?」

くすぐったさに身を竦めませると、掛けていた布団を足くらいまで剥いで莎良が僕のパジャマのボタンを片手で外していた。

「気持ちいいこと。羽月は何もしなくていいから」

パジャマの前を全部外して、莎良がその中に手を入れる。

「んー…くすぐったいっ」

胸を這う手がこちょばしくて、クスクスと笑いながら身を捩る。

「…これは?」

そう言って莎良が、僕の胸の突起をぺろりと舐めた。

「ひゃ…っ!?んん、何か変…」

何かがピリピリと背中を駆け抜け、落ち着かない気持ちでもじもじと足を擦り合わせる。

「ここも触ってほしい…?」

僕の身体を仰向けにして、莎良が僕のパジャマの下に手を入れる。

「っぁ、やん…っやだぁ…」

おちんちんを直接弄られ胸も舐められると、気持ちよくて意識がとろとろになってしまう。

「気持ちい?」

左の突起も指でクニクニと弄りながら、上目遣いで莎良が聞く。

「きもちい…っ莎良、もっとして…ぇ」

足を大きく広げて、もっともっとと莎良の指に腰を擦り付ける。
邪魔になったのか、莎良がいったん手を止めて僕のパジャマを脱がせた。

下半身が剥き出しになって、ぷるんっと小さく勃ち上がった僕のおちんちんが丸見えになる。

「や…っ見ちゃやだぁっ」

恥ずかしくてぎゅっと足を閉じても、足を上げたままだから次はお尻が丸見えになる。

「…可愛い」

ポツリと呟きが聞こえて、何だか悔しくなった。

「僕ばっかりずるい、莎良もちゃんと脱いでっ」

むぅ、とむくれて言うと、じっと一瞬だけ僕を見た莎良が僕と色違いのパジャマを黙々と脱いだ。

「ちゃんと羽月と一緒になってる、から」

全部脱いだ莎良のおちんちんも、ちゃんと勃っていて。

僕は何だか嬉しくなった。

「えへへ…僕と莎良一緒、だね」

身体をむくりと起こして、膝立ちになった莎良のおちんちんにそうっと手を伸ばす。

「わ…すごいね」

自分以外の勃ち上がったものを見るのは初めてで、興味津々で硬くなったそれに触れる。

「…っん、舐めて…みる?」

片手でそろそろと動かしたりして弄ってると、上から莎良がそう聞いてきた。

「いいの?」

キラキラと好奇心で瞳を輝かせると、コックリと莎良が頷いた。

「じゃ、舐めてみるね…」

それに顔を近付けて、ぺろりと筒のところを舐める。

「…ぁ」

上から、小さく莎良のやらしい声が聞こえた。
少し石鹸の味がする。
きっとベットに入るちょっと前に、お風呂に入ったからだ。
でも何か…美味しい。

「んん」

今度は口一杯頬張ってみる。
ちゅぷちゅぷと口を動かしながら、右と左の玉もふにふにと指で弄った。

「うづき…っ」

莎良の手が僕の頭にかかって、両手で優しく奥へ奥へと誘導される。
僕は莎良のおちんちんを口に含んだまま、舌で舐めたりちゅっと吸ったり、軽く歯を立てたりした。

「…っごめ、出すから…」

頭上で莎良の声が聞こえたと思ったら、口の中に温かい何かが勢いよく流れ込んでくる。

「っげほっ、げほ」

噎せてしまって咥えてたのを口から出すと、髪の毛をなでなでと優しく撫でられた。

「ごめんね…」

僕はちょっと勇気を出して口の中に残ったものをごっくん、と飲み込むと、少し涙の滲んだ瞳で莎良を見つめ返した。

「大丈夫だよ。ちょっと苦かっただけだから」

笑って言うと、本当に珍しく小さく莎良が笑った。

「うづき…すきだよ」

僕のおでこにキスをして、莎良が僕を抱き締める。

「僕も莎良のこと大好きだよ」

嘘偽りなんかない本当の気持ちを告げて、ぎゅっと莎良の身体を抱き締め返す。

「もっと気持ちいいこと…したい?」

耳元で囁かれて、僕はすぐに頷いた。

「したい。莎良ともっと気持ちいいこと、したいよ」

どちらとともなく見つめ合い、僕らはキスをした。
お互いのパジャマを脱がし合って、お風呂に入る時のように二人とも裸になってまたベットに倒れ込む。

「莎良、胸触って…っ」

ねだるように胸を突き出し、足を莎良の足に絡める。

「ん、」

莎良が僕の腰に手を回し、胸をぺろぺろと舐めた。

「ひゃ…ん、きもちいよぉ」

軽く乳首に歯を立てられ、さっきの驚きで勢いをなくしていた僕のおちんちんがまた嬉しそうに勃ち上がる。

「ん…っ」

なにかお尻に違和感を感じたと思ったら、莎良の指が下がってきて僕のお尻の穴を弄っていた。

「莎良ぁ…なに?」

心地よさにとろとろになりながら聞くと、ぬるぬるとしたものを指に付けた莎良がぬぷっと僕の中に指を一本滑り込ませた。

「や…っなんか変…っ」

異物感にいやいやと首を振ると、胸を舐めていた莎良の頭が指を埋め込んだまま下へと移動する。

「おかえし」

そう呟いて、莎良が僕のおちんちんをぱくっと口に含んだ。

「あん…っひゃああぁあぁっ」

初めて感じる快感に、頭の中が真っ白になる。
乳首がピン、と張って物欲しげにてかった。

「うづきおいふぃ…」

僕のを咥えた莎良が言って、探るように中の指を動かす。

「ぁ、や、溶けちゃうよぉ…っ」

おちんちんの先から溶けちゃいそうなくらい気持ちいい。

莎良はさっきの仕返しみたいに玉をしゃぶると、舌でクイクイと弄ぶ。

「ひ、んっさらぁ…おしっこ漏れちゃいそう…」

おちんちんを弄られる心地よさに尿意が我慢出来なくて、潤んだ瞳で莎良を見る。

「らしていいよ」

言って莎良がちゅうっと僕のおちんちんを吸い上げた。

「あっ…!い……っっっ」

勢いよく、おしっこが莎良の口に流れてく。

「あぁん…やぁ…」

莎良の口の中でしたおしっこは今までにないくらい気持ちよかった。

「は…っ、は」

陶然とした表情で莎良を見ると、ゴクンと僕の出したおしっこを飲み干していた。

「莎良…ごめんね…」

泣きたくなって謝ると、莎良が僕のおちんちんを綺麗にするようにペロペロと舐める。

「おかえし、だから。これからもっと気持ちよくしてあげる…」

お尻に差し込んでいた指をぐるりと一回まわすと、莎良が中に入れていた指を抜く。

「んっ…なに…?」

指が出ていく感覚にふるりと震えていると、身体を仰向けにされ足を持ち上げられた。

「入れる、から。一つになろう。うづき」

僕の頬に触れるか触れないかのキスを落として、莎良が僕の唾液と莎良の出したもので濡れたおちんちんを、僕のお尻の穴に擦り付けた。

「や…ぁ、一つに…なる?」

ぬるぬるとした熱いものを敏感になったところに擦り付けられ、きゅうっとお尻の穴が締まる。
僕は莎良の言ったことがわからなくて、莎良のことをとろん、と見つめ返した。

「僕のを、うづきの中に入れるの。一つになりたいよ…うづきと」

好きだから、と囁くように告げた莎良の顔は今にも泣き出しそうで。
笑ってほしいな、って思った。

「いいよ。莎良と僕はずっと一緒だもん」

ね?と笑って、莎良の頬にキスをした。
ホントはおちんちんと後ろの穴がジンジンと熱かったんだけど、僕はお兄ちゃんだから莎良を守ってあげなきゃって思ったんだ。

「…てる、羽月」

僕の耳元でポツリと呟いた莎良が、ぬるりと僕のお尻の穴におちんちんを挿れた。

「あぅ…っ、んんーっ…」

少しずつ入ってくる塊に、痛みはなかったけど強い異物感を感じてぎゅっと体が強ばる。

「大丈夫だから…」

莎良が僕の胸の突起を優しく弄る。

「ん…はぁ、ん」

心地よさに、少しだけ体の緊張が解けた。

「ほら、全部入った…よ」

莎良の声に下を見ると、莎良のおちんちんが全部僕の中に入っていた。

「あ、っ…ホントだ…」

圧迫感で中はむずむずするけど、嬉しくて自然に笑みがこぼれる。

「すき」

ズルリと、莎良のおちんちんが出ていく。

「や…っぁ…ん」

思わずお尻をきゅっと締め付けると、グイッとまた莎良が入ってきた。

「ぁん…っきもちいよぉ」

ぐちゅぐちゅと出し入れされ、気持ちよさに変な声がたくさん出る。

「うづき、きもちいい。あいしてる…」

吐息のような莎良の声。おちんちんも弄られて、頭の中が真っ白になる。

「莎良、さらぁ…っもっとちょうだい…っ」

莎良の腰に足を絡ませて中を締め付けると、小さな声が聞こえて莎良が僕の中に熱いものを出した。

「ぁ…っひゃあぁぁぁ…ん」

ドクドクと中に注がれる感覚に我慢出来なくなって、僕もぴゅうっとおちんちんから白い汁を出す。

「うづきもたくさん出たね」

とろとろとしてるとちゅっと口にキスをされ、中のおちんちんを緩く抜き差しされる。

「ぁ…」

また恥ずかしい声が出る。

「またしようね」

莎良の声に、僕はコクリと頷いた。

「うん」


それは、僕と莎良が一つになった日のこと。








四×二。
読んでいただきありがとうございました。

2009.12・5

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あきゅろす。
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