その他の短編小説
②
トリシャ。僕にはどうしても分からない。
なぜこんなことになったんだろう？なぜ僕らは殺されなければならなかったんだろう？
僕たちは何か悪いことをしたのか？
あの怪物たちは、いったいどうして僕らの住む土地に入り込み、僕らを襲ったりしたんだろう……？
分からない。分からない。
何度考えても、僕には分からない。
ああ、神様。もしそこにいらっしゃるのでしたら、どうか教えてください。
僕たちの罪は何ですか？なぜ殺されなければならなかったのですか？
いったい僕たちは、どんな悪いことをしたのでしょう？
教えてください、神様。
なぜあのような怪物をお造りになったのですか？
それまで僕らは本当に平和に暮らしていた。
先祖代々住み慣れた土地で、水も食べ物もたくさんある恵まれた環境で、何も不満などなかった。
家族やたくさんの仲間たちと一緒に幸せに暮らしていた。何もかもが幸福だった。
けれどある日、それは一変した。
見たこともない大きな乗り物が海の向こうからやって来て、その中にはたくさんの見慣れぬ動物たちと奴ら――あの怪物たちがいた。
しかし僕らは最初その変化を大げさには気にかけなかった。
確かにここは僕たちの住む土地ではあったけれど、僕たちはここに僕たち以外の生き物が住むことを拒絶したりしない。
新しい変化は、今までよりもっと豊な食べ物をもたらしてくれたので、僕たちは少し喜んでさえいたんだ。
うまく折り合いをつけて共存していけばいい。そんなふうに思っていた。
でも、奴らは違った。
奴らは、ここに僕たちが暮らしていくことを許さなかった。
僕たちを「悪魔」と罵り、次々に捕らえ殺していった。
たくさんの仲間たちが虐殺された。しかも奴らは僕らへの見せしめに、殺した仲間たちの遺体を吊るした。
長く伸びた柵のてっぺんから、逆さに吊るされたいくつものいくつもの仲間の屍骸。
想像できるだろうか？
そんな残酷なことが許されていいのだろうか？
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